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電脳帝国 初代皇帝

170年前に、電脳帝国が、スミスという名前の人物によって、建国された。このスミスなる人物の詳細はわからない。伝承によれば、物心ついたときには、親兄弟はいず、天涯孤独だったそうだ。あるとき、テングーに連れ去られ、空を飛ぶ技、過去未来を覗く技、姿を消して、どこへでも行ける技などを学んだという。


スミス皇帝は、自伝を残している。その自伝によれば、天涯孤独だったので、いつ、どこで生まれ、なんという名前なのか、自分が何者かを証明するものはなかった。テングーは、背中に大きな羽をつけた人間だったと、皇帝は、自分の自叙伝になかで述べているが、テングーなるものがどのようなものだったのか、確認することができない。テングーの村は、大きな山の中腹に開けた場所にあり、そこで、3年ほどすごし、修行を積んだという。そのとき、テングーの長から、ジョン・スミスという名前を与えられ、人間界に戻ることがゆるされたという。


人間界に戻ってきたジョン・スミスは、軍隊の募集をみかけ、そこに入隊した。どんな過酷な訓練も平気でこなし、疲れ知らずのジョンとよばれた。周辺国との戦いに出かけても、ほとんど、ケガすることもなく、不死身のジョンを呼ばれた。


数か月後には、小隊長になり、戦いで、功績を上げ続け、数年後には、大隊長に、ついには、将軍となった。多くの戦に多大な功績をあげ、将軍と戦えば、どんな不利な状況でも、負けることはないとまで、いわれた。


そして、当時治めていた先代の皇帝が、養子にして、皇帝を継ぐことになった。


そして、当時、電気文明が登場して、電脳帝国の建設が始まったということだ。


それ以来、電脳帝国として、歴史を連ねている。現代は、17代目の皇帝である。


コータ「へえー。17代目ね。すると、一人10年で、170年だあ。」

電脳板「コータさん、高度電脳帝国を貶めるようなことを言ってはいけません。不敬罪に問われますよ。高度電脳帝国に生まれたものは、初代皇帝から、17代皇帝までの名前と功績を述べることができますよ。」

コータ「ふーん。今の皇帝の名前は何というんですか?」

電脳板「恐れ多くもかしこみて、申し上げます。現在の皇帝の名は。」

コータ「名は?」

電脳板「チンプイ4世というわれます。」

コータ「そうなんだ。」

電脳板「通常は、名前をいわず、皇帝という言い方が、普通です。」

コータ「そうですか?では、この国の歴史を正しく学ぶ必要がありますねえ。」


ビー、ビー。アラート、緊急アラートが出ています。

電脳板「猛暑のため、電力使用が増加しています。節電に心がけてください。」







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