表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ダンジョン・ニート・ダンジョン】~ダンジョン攻略でお金が稼げるようになったニートは有り余る時間でダンジョンに潜る~  作者: シオヤマ琴
第一章 日進月歩

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/233

第36話 スライムコレクター

ダンジョンに入りククリと合流した俺はまずはスキル、スライムコレクター取得を目指した。

地下一階層を大声を上げながら歩き回りスライムをみつけてはこれを一撃で倒していく。

いつもはモンスターに遭遇しないために使っている魔眼の透視能力も発動させスライム狩りをより効率的に進めていった。


俺の考えでは一時間に五十匹ペースなら一日で千匹倒せると踏んでいたのだが読みが甘かったのか最初の一時間では三十三匹しか倒すことが出来なかった。

しかし、それだけスライムを倒しているとアイテムを落とす確率も自然と上がる。

俺はスライムのドロップしたアイテムとして薬草を四つも手に入れていた。


そしてスライム狩りを始めて四時間が経過した頃俺は一匹のスライムがドロップした宝箱の中から小さな巾着袋をみつけた。


「なんだこれ?」

俺は人差し指と親指でひもの部分をつまんで持ち上げる。


「それはにおい袋といってその中にはモンスターの好きなにおいが充満しているんです。なのでそれを持っているとモンスターが寄ってくるんですよ」

「おおっ。だったら今の俺には最高のアイテムじゃないか」

「そうですね。袋の口を開けておくだけで効果がありますから首にでもかけておくといいんじゃないですか」

ククリに言われ俺はにおい袋の口を開けると首からぶら下げた。


すると早速、

『ピキー!』

『ピキー!』

『ピキー!』

においにつられたのだろうスライムが三匹も向かってきた。


脇目も振らず俺めがけてぴょーんと跳んでくる。

俺は素手でこいつらをまとめて返り討ちにしてやった。


「におい袋の効果ですね……って、また来ましたよ!」

「よっしゃ、任せろっ」



そこからスライム狩りのスピードは飛躍的に上がった。

一時間で百匹以上ものスライムを相手にした。

しかしいくら雑魚モンスターとはいえさすがに疲れた俺はにおい袋を一旦閉じるとククリに見守られながらダンジョン内で仮眠をとった。


そして起き上がるとにおい袋を開けてまたひたすらスライム狩り。



これを繰り返した結果――


「おらぁっ」


俺の右ストレートが炸裂し壁に激突するスライム。

そのスライムが泡状になって消滅したその時だった。



【スライムコレクターを取得しました】



目の前に待望の文字が浮かび上がった。


「ククリ! やったぞっ、スライムコレクターだっ! 千匹倒したんだっ!」

「え、ほんとですかっ! わーい、やりましたねマツイさん!」

「おーっ!」

俺は嬉しさのあまり普段なら絶対にしないであろうハイタッチをククリと交わした。


「これでスライムに与えるダメージが三倍になるんだよな」

「はい。マツイさんの持っていたスキル、スライムクラッシャーにスライムコレクターが上書きされたはずですよ。ステータス確認してみますか?」

「おう、そうだな」


俺は右目の下を軽く押した。



*************************************


マツイ:レベル13


生命力:41/41

魔力:11/11

攻撃力:19

防御力:16

素早さ:15


スキル:魔眼、スライムコレクター

魔法:バトルマッチ、ヒール


*************************************



「スキルの欄にスライムコレクターが入ってるぞっ」

「よかったですねマツイさん」

「ああ」

しかも嬉しいことにレベルも1アップしていた。


さらに嬉しいことはそれだけではなくスライムを千匹も倒したことによってドロップアイテムも複数手に入れていた。


今の俺の所持アイテムは薬草六つと魔力草二つとにおい袋、それから攻撃力+2のこんぼうと攻撃力+2の錆びた剣、防御力+2の皮のポンチョと防御力+1の運動靴の計十三個だ。

本当はもっとあったのだがさすがに持ちきれないのでそれらは諦めたのだ。


「よーし、この調子で次はゴブリン千体やっつけるぞっ」

「あ~やっぱりやるんですね」

「もちろん! ……でもその前にちょっと休憩だ」


俺はにおい袋の口を閉じるとダンジョン地下一階層で眠りについた。

【作者からのお願い】


☆☆☆☆☆マークとブクマを押してもらえるととても嬉しいです!

よろしくお願いいたしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ