第208話 ゴーレムの核
「はぁっ!」
ザンッ。
俺は剣を振り下ろしゴーレムの腕を斬り落とす。
ザンッ。
さらにゴーレムの首をはね飛ばした。
「よし、この剣なら折れそうにないな」
俺はソードイーターという大剣をかかげながらつぶやいた。
攻撃力+28のソードイーターはゴーレムの硬い体を斬ることが出来た。
『マツイさん後ろっ!』
スラが声を上げる。
俺は何事かと背後を振り返る――
「ぐあっ……!?」
その瞬間首のないゴーレムが俺を両手で押しつぶそうとしてきた。
な、なんでだ?
首をはねたのにゴーレムはピンピンして襲ってきている。
俺が戸惑いの中もがいているとククリが、
「ゴーレムは魔法で作られた泥人形なので首をはねても倒せませんっ。核を狙ってくださいっ」
俺に声を飛ばした。
「か、核ってなんだよっ、どこにあるんだっ」
「ゴーレムの心臓部分ですっ」
心臓部分……。
俺は「うおおぉー!」と力を振り絞りゴーレムの手を左右にこじ開けると目の前の心臓部めがけて大剣を突き刺した。
かなり深く突き刺さり何か一段と硬いものに当たった感触がした。
すると、
『……!』
ゴーレムは動きが止まり体全体が崩れるようにして消滅していった。
「ふぅ……今の感触が核か」
「マツイさ~ん、やりましたね~」
心底嬉しそうな顔で飛んでくるククリ。
「おう、ありがとうククリ」
どうせなら弱点は初めから教えておいてほしかったがもうククリの性格は把握しているからいちいち言うまい。
ゴーレムを剣で倒せることもわかったし力でも負けていないことははっきりしたからよしとしよう。
『マツイさんやったねっ。でもゴーレムが群れで襲ってきたらあたしがやるからねっ』
スラもぴょんぴょんやってくる。
「ああ、その時は任せるよ」
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