表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/233

第19話 透視

次に俺が試したのはスキルである魔眼の透視能力だ。


「何か適当なものはっと……」

俺は透視するのに適してそうなものを部屋を見回し探した。


「この本棚でいいか」

そう決めて俺は本棚の前に立つ。

俺の部屋の本棚には漫画本が日焼けしないように布をかぶせてあるのだ。


ごくり。


「……よし。いくぞ」


俺はよく目を凝らして本棚をじーっとみつめた。


すると、

「おおーっ!」

見事布が透けて中にあるずらりと並んだ漫画本が目に入ってきた。


多少目が痛むがそれでも、

「マジかよっ、実生活で透視能力とか……神かよっ!」

興奮が止まらない。


この喜びを素直に表現する方法がわからない。

テンションが上がった俺はただ自分の体をグーで叩き続けた。


その様子を見て「くぅん?」とポチが小さく鳴く。


「おお、悪いなポチ。意味が分からないよな。よしよし、お前はいい子だなぁ」

頭を撫で顔を撫であごの下を撫でいつもはしない頬刷りまでポチにしてやるとポチは俺から逃げるように部屋を出ていってしまった。


「ちょっとスキンシップが過ぎたかな……」


少し反省しつつ俺は窓の外を見た。

時刻は夜七時を回っているが窓の外は暖色系のライトをともしたように明るい。

もちろん魔眼を宿した俺の目にそう見えるだけであって本当は暗いはずだ。


「ふふっ」

にやにやがおさまらない。


「うん……スーパー行こう」


透視能力を人相手に試したくなった俺は筋肉痛にもかかわらず今日二度目のスーパーへとスウェット姿のまま繰り出したのだった。

【作者からのお願い】


☆☆☆☆☆マークとブクマを押してもらえるととても嬉しいです!

よろしくお願いいたしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ