設定その3 ヘクスイェーガー
『ウィスタリア王国』
汎用性重視の設計が多く、ほぼすべての機体がアストライアへと連なっている。
また不足した能力や必要とされる能力を追加装備(増設エーテルセンサー、通称テントウムシなど)によって補うのも特徴。
名前の由来は女神。
アストライア
・ヘクスイェーガー開発がまだ『完全な人体の模倣』を目指していた頃に開発された機体。
・当然ながら建造からかなりの年数が経過しているが、その能力は現行主力機に劣らない。
・起動には膨大なマナを必要とするため、登場できる人間が限られる。
・開発当初は量産を検討されていたが、当時としては過剰な装甲・機動力を持つこの機体はそのまま量産されるはずがなく、アストライア自身も実戦投入が九機、予備パーツ十二機分の生産に留まる。
・アストライアに搭載されているエーテルコンバーターは『起動時に注がれたマナの量によって出力を向上させる』特殊なものであり、操縦者の能力次第でいくらでも性能が向上する。現在は製造できないロストテクノロジー。
・マナをすぐに溜めこみ、あっという間に許容量を超えるマナを生産する為マナバーストの危険が高い機体でもある。
・また旧型機である為、ヘスティオン以後の機体の規格に合わせたプレスガンは装備不能。
・開発された時代における最先端技術を詰め込めるだけ詰め込んだ実験機でもあるが、なぜか不具合を起こしたという記録がない。
・アストライアに限らず、同時期に開発された機体の大半は人間のような『足』をしているが、以後の機体で同様の『足』を持つ機体はブラックボックス=アルトエミスまで待つ事になる。
・生産された機体はすべて同仕様の機体であり、○番機と呼ばれる。
アストライア改
・アストライアを近代化改修し、エーテルコンバーターと操縦席以外のほぼすべての内装やフレームをアルトエミスのものと交換した機体。
・ウィスタリア王国内に一番機以外のアストライアが存在しないため、改修後もアストライアと呼称され、改はあくまでも以前のアストライアとの比較のために用いられる名称。
・そのためこの機体は『アストライアのエーテルコンバーターを搭載した、アストライアの姿をしたアルトエミス』という少々ややこしい説明が必要な機体となっている。
・外見はアストライアとほぼ変わらないが、アルトエミスにある余剰マナを外部に放出する機構を搭載。その噴射口があるが、アルトエミスよりも設置個所が多い。
・アルトエミス仕様になったことでマナバーストによる自爆の危険性はなくなり、総合的な戦闘力も向上。アルトエミスにある機能はすべて使用可能で、プレスガンの使用も可能になった。
ヘスティオン
・ウィスタリア王国で運用されるひと世代前の量産主力機であるが、後継機であるラキシスと生産ラインの共有をしている部分があり、引き続き運用されている。
・アストライアの基本性能とコンセプトを引き継いだ簡易量産型。
・最大の変更点は空中戦において『足』は不要とされたため、形状が簡略化されて姿勢制御と接地脚程度にしか使用できないこと。着地はできるが、万が一歩こうとすれば脚が折れる。
・アストライアでは過剰とされたエーテルコンバーターは規格化することで性能を均一化、万人に扱えるように調整された。
・ウィスタリア王国が誇る傑作機のひとつであり、他国に輸出された機体も少なからずあり、いくつかの国の機体はこの機体をベースに開発されている。
ラキシス
・ヘスティオンの後継機。生産ラインの多くがヘスティオンと共通している為、比較的低コストで生産できる。
・頭部バイザーや頭部左側のアンテナ以外外見上の違いはないが、マナ伝達効率の向上により総合性能はヘスティオンを上回る。
・一応は現行の主力量産機という位置づけであるのだが、操作難易度は高く熟練の騎士専用機として運用されているのが実情。
・ヘスティオンとの最大の違いは腕部に捕縛用ワイヤーユニットを装備している事。ヘスティオンの場合は腕部ハードポイントに取り付ける追加装備。
・後発の量産機であり総合性能でも上回るアトロフォスが開発されたが、生産コストではこちらが優れる為今後も生産は続けられると思われる。
ブラックボックス
・アルトエミスの前身となった機体。名前は仮称であったが、そのまま機体名として登録された。
・当初はアストライアの完全量産機として開発されていたが、結果としては全く別の機体へと変化した。
・基礎フレームは五機分製造されたが、実際に運用されたのは一号機=アディン・アハット機のみ。
・また稼動した一機によって得られたデータにより問題点が浮上し、他の四機ともども改良が加えられアルトエミスへと生まれ変わって行く。
・工廠施設で誕生した機体ではなく、クエルチア騎士学園の学生達の手によって生み出されたという特殊な誕生経緯を持つ機体であり、この機体に至っては王国側は認知していない。
・余剰マナを外部に放出する機構、エーテルコンバーターの二基同時搭載及び膨大なマナを循環させる機構など、後の王国工廠の機体開発にも影響を与える技術はこの時点で完成したと言って過言ではない。
アルトエミス
・ブラックボックスの完成系。全部で五機が完成し、その後も予備パーツなどの製作が行われている。
・ブラックボックス時から存在していた余剰マナ放出機構を発展させ、高機動モードと防御モードを搭載している。
・高機動モードでは操縦席の保護術式が起動。これにより既存の機体を遥かに上回る速度での移動が可能となる一方、保護術式でも軽減し切れない負荷がかる程の速度を出す為操作性に難がある。
・防御モードでは浮遊に必要なマナ以外の全出力を防御術式の展開に使用する為、移動不可能になるが絶対的な防御力を得るが、無敵の防御と言うわけではない
・量産を想定して開発されている為比較的低コストではあるがそれでも高コスト。操作性自体は悪くはないが、癖が強く扱いには慣れが必要。
・製造された機体は個々に仕様が異なり、○号機と呼ばれる。
・一号機は高機動型、二号機はセンサー強化型、三号機は射撃能力強化型、四号機は汎用型、五号機は四号機と同仕様であるが操縦席は改良が施されておらずブラックボックス仕様のままでパーツ取り用に組み立てられた。
・うち一号機は魔女アマティスタとの戦闘で、五号機はサギール・カタンによって強奪されアストライアと戦闘し、それぞれが大破。王都の工廠にて技術解析に回された。
・この機体を解析し、技術の一部を使用した機体がアトロフォスである。
アトロフォス
・アルトエミスの開発担当チームから提出された資料と技術解析によって得られた技術をフィードバックした技術試験機。
・学生がハンドメイドしたパーツの再現が出来ず、アルトエミスの機能の完全再現は出来ていないが、量産化も視野に入れた際には過度な性能であるため問題視はされていない。
・より正確には、同様の機能を持ちつつ性能が一般向けに調整されている。
・あくまでも技術試験用の機体ではあるがデータ収集の為に細かい仕様が異なる機体がいくつか存在する。
・一号機はレヴァンダ専用の式典用の機体で、二号機はオウカ国へと送られた汎用型。
・アルトエミスの出自が特殊であるため、対外的にはこの機体が魔女を単独で倒したという事になっている。
・なお操縦席は前後に並ぶ複座になっている。これは導入された新技術への対応が一人では困難だったため手数を増やすための苦肉の策で、その影響でこの機体の背中は後ろに出っ張っている。
・この機体をさらに量産向けにした次期主力機の開発も進行中である。
『オウカ国』
小型化によるコストダウンと、機動力と運動性に特化。また小型化の副次効果として膂力の向上が見られる。
また小さい機体に機能を詰め込む為、防御力にやや不安がでるのが特徴。
名前の由来は鳥の名前。
ズワウル
・オウカ国の主力機であり独自開発した機体。
・生産性に優れているだけでなく、ヘスティオンと同型のエーテルコンバーターを搭載しつつも小型化に成功しているため、パワーではヘスティオンを上回る。
・また小型機であるため起動に必要なマナの量も少量で良く、ヘスティオン以上に万人に向けた機体とも言える。
・装甲は薄く、装甲の真下にはすぐ内部機構があるため被弾は致命的になりやすい。
・一方、機動力や運動性に優れている為『攻撃を避けつつ、こちらは一方的に攻撃する』といった運用が要求される。
『???』
不明勢力の機体。現状判明しているのはバトルコスモス隊が交戦した機体の名称と特徴。そしてその製造元が現在は地図から消えたアドルミデラという島で作られたという事である。
アターカ
・量産主力機と思われる機体。
・性能の要点を纏めると、突撃による一撃離脱以外の戦法がまず取れない、機動力は高いが姿勢制御に難があり運動性は低い、構造そのものは単純であり製造コストは低い。
・特徴の要点を纏めると、推進力と浮力を確保するためだけの下半身、複合素材の採用で重量増加と引き換えに高い物理防御を得た上半身、装備を保持する程度しか役割を持たない腕、割りきりすぎて設置脚としても使えない脚部。
・解析を試みた人間いわく『狂っている』。
ヴァンクール
・エース専用機または指揮官用機と思われる機体。
・基本的にはアターカと同規格・同仕様ながら性能は上回っている。




