裏切り者の討伐Ⅰ
この作品はフィクションです
現実の人物、団体とは一切関係ありません
序章
「オレは、テメェー等雑魚なんかに負けやしない。うぉーーーーー」
次々に倒されていく物体・・・次々に出てくる赤い水・・・
物体を踏み越え、水を躰にあびながらその男は鈍く光る鋭利な物を振り続けている・・・
第一話
「裏切り者を排除しろ。なるべく生け捕りにするのだ」
(自己紹介 :俺の名は、ビカエル・オンジス。この物語の主人公だ。長々と話してられないから失礼 させてもらう)
ここは戦場。人と人が醜く清々しく戦う世界。子供が生まれればすぐ焼印替わりの目印を貼 られる。そして十歳になったら焼印を押されてその国の兵として命を無駄に捨てる。そんな世 界に生まれてきている。
「チッ、どこ行きやがった裏切り者め。さっきまで目の前いいたいたはずなのだが。クソ」
「ビカエル。そっちはどうだた?」
(今出てきたのは、俺の同期。名は、サビリア・ヘルメス。性別は女だ)
「ダメだ・・・この広い建物を上手く使われて逃げられてしまった・・・早く捕まえなければならんの に」
「そっちもダメか・・・ボクの方も手がかりの『て』の文字も見えやしないさ」
遅くなったがなぜ俺が裏切り者を探しているのか回想しよう
~回想~
コンコン
「失礼します。攻撃部隊総隊長、ビカエル・オンジスです。今日は、ゼルス王様に用が あっり参り ました」
「ビカエル、早く入れ!!裏切り者じゃ」
「!!」ガチャ
「おい、お前何をやっている。お前が刃物を向けている方を誰と知ってのことか!!」
「これはこれは、攻撃部隊総隊長殿ではありませんか。知ってますとも。この国の王でございましょう 知らないわけないじゃありませんか」
「知っているのならばそのナイフを鞘に収めよ。収めないのであれば、今すぐその首切り取ってやる ぞ」シュゥ
「おっとと。怖い怖い(笑)分かりましたよナイフはしまいましょう。ただしこれはしまいませんよ
サリスンダ・デス・ボム」
「な、攻撃魔法だと・・・ゼルス様伏せてくださ―――」ドカーン
「大丈夫でございますか」
「なんとか大丈夫じゃ・・・それより早く捕まえてこい、あの許しがたき賊を、無礼を働いた裏切り者 を」
「ハッ。分かりましたただちに」
~現在~
「なぁ、サビリア。魔法部隊に行ってみないか」
「なんで。なにかわかったの」
「少し気になることがあってな。あいつ下級攻撃魔法をとてつもない破壊力で放ちやがったんだよ」
「なるほ―――・・・止まってビカエル誰かに狙われている・・・魔法部隊の人達と同じ気配がする。ただ この国の兵ではないみたい」
このふたりの運命や如何に
続く