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白い皿

掲載日:2026/04/04

勉強を頑張る少女と、白い皿のお話ですm(_ _)m

 コルクボードには、「テスト順位20位以内!」


のメモが張り付いている。


前回100人中30位内だった少女は、今月末のテストのため熱心に勉強をしていた。


しかし、流石に疲れたので一息入れようと椅子から立ち上がった。


すると、少女の鼻腔を甘い香りがくすぐった。


匂いがした方を見ると、そこには白い皿の上に色鮮やかなキャンディが数個あった。


チョコレートソースで、「おつかれ」の文字が書かれている。


いつからそこにあったのか、少し不気味に感じたものの皿にあるキャンディはキラキラしていてどれも美味しそうだ。


(糖分補給も大切だよね…)


少女はキャンディを一粒口に含む。


ふんわりとした優しい甘さが口いっぱいに広がり、少女は幸せな気分に浸っていた。


どういう事か少女の疲れがみるみる無くなっていく。


元気いっぱいになった少女は勉強を再開した。



 次の日、少女は学校からクタクタになって帰宅した。


部屋に入ると、昨日とはまた違う甘い香りがする。


皿の上には、沢山の種類のチョコレートがあった。


今度はジャムのようなもので「がんばったね」の文字。


食べてみると、ほどよく甘くてカカオの香りがスッと広がる。


「…?」


後味に違和感があったようながした。


だけど、部活動で疲れた体を癒してくれるようだった。


少女の両親は共働きで、普段家にいるほうが珍しい。


朝食などは、いつも作ってくれていたが最近は仕事が忙しいのかそれもなくなり自分で作って食べている。


もう何週間会っていないんだろう。


もしかしたら、両親が勉強を頑張る私にプレゼントしてくれているのかも知れない。


きっと、そうに違いない。


少女は両親の応援に応えれるよう、その日も勉強を頑張った。


 ついにテスト本番の日がやって来た。


テスト問題は全て順調に解け、少女は満足して家に帰った。


気楽に休める時間がやってきたことに喜び、部屋に向かうと香りより先に少女の目がそれを捉えた。


「すご〜い…!」


机の上の白い皿には、大きなホールケーキが乗っていた。


そして、「ごほうび」の文字。


横にはピカピカに磨かれたカトラリー。


そのケーキも、マカロンやチョコレート、クマの形の砂糖菓子など、カラフルなお菓子が大量に盛り付けられていた。


まるで頑張った少女を労う気持ちが溢れているようだ。


「…お父さん…お母さん…ありがとう、いただきます。」


パクリと一口食べる。


「…んっ!」


思わずむせた。


甘ったるすぎる。そして、なんだか鉄のような味が舌に残る。


今度は飾りのマカロンを口に運ぶ。



その時口の中で何かが動めいた。


ビクビクと動く何かが気持ち悪く彼女は吐き出した。


「え…?」




皿の上に吐き出されたそれは、




どう見ても人の指だった。




「え…?え…?」


これは、なんだ?


何も考えられない。


部屋の空気が数度下がったような気がする。




困惑する少女の目の前でケーキの装飾がドロドロと溶けていく。




その中には、ツヤツヤした丸い物や赤黒い何かが大量にあり、部屋の中は甘い香りではなく血なまぐさい匂いが立ち込めた。


カラフルなケーキは、どろりとした赤褐色に変わる。


その中に少女は確かに見た。



そして、「ごほうび」ではなく「いただきます」の文字。


「ウッ…!」


猛烈な吐き気に襲われて少女は口を押さえたが、


耐えきれなくて吐瀉物を吐き出した。


その中に混じっていたのは


お父さんとお母さんの婚約指輪。


「なに、何これ…!これ…!」


その場にしゃがみ込む少女はガクガクと震えていた。


私…私が、お父さんとお母さんを…?


震える彼女の体に今度は強い痛みが走った。


内側から食い破られるような痛み。


「い…!痛い!痛い!」


その途端、


腕を棒付きキャンディが突き破った。


綺麗な白い肌が真っ赤に染まる。


「い…いやっ…!嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


カランッ



少女が座っていた場所には、真っ白の皿が置かれ、美味しそうなケーキが乗っていた。


「ごちそうさま」


の文字も添えられて。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

「モフと私」の作品に続き、少し刺激があるのでR-15にさせていただいた作品ですm(_ _)m

是非、他の作品も読んでくださると嬉しいです!    (≧∇≦)

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