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エピローグ 歳上の伯爵様へ
数十年後──マスダーレン家の記録に、一冊の日記が残されていた。
表紙にはこう書かれている。
『歳上の伯爵様に嫁いだ悪役令嬢の本当の物語』
中にはこんな一文があった。
私は転生者だった。
悪役のレッテルを貼られても、運命に抗うつもりだった。
でも本当の運命は、理想の男性と出会うことだった。
ヒデリコ・マスダーレン様。
あなたに恋して私は、悪役なんかじゃなかったと心から思えた。
そして、その日記の最後には二人の手書きの署名。
ヒデリコ・マスダーレン。
クレスティアナ・スカーレット・マスダーレン。
愛は。
年齢も。
運命も
越える。
THE END




