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引きこもりの僕が男の娘ヴァーチャルライバーになった話 ~スカウトされた大手事務所には〇〇しかいませんでした~  作者: 狐のボタン


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よんじゅーきゅー



砦のような塀の上から弓攻撃を始める先輩方。

「すぐに壁も壊されるだろうから…近接部隊も戦闘準備!!」

メルティ先輩のその声とほぼ同時に金属製のブロックで作られてて丈夫なはずの壁が崩壊。

すごい数のゾンビがなだれ込んできた。


「もし感染したらすぐに下がって私のところへ! 治療するから!」

そう叫ぶパルム先輩は一番後ろの救護所で治療準備をしてくれるから…。ゾンビは絶対にそちらへ行かせてはいけない。

あちこちでゾンビとの乱戦になり、僕も自分の身を守るのに手一杯だったのだけど、夜の空に白と赤の光が煌めき、明るくなった。

そちらに視線をやると、アルザードとフレンドリーファイアが低空飛行でゾンビにブレスを吐きながら通過。

一瞬ですごい数のゾンビが倒されて、こちらに余裕ができた。


「やっぱりマローネさんも味方だった!」

コメント欄も大盛り上がりだね。だってこんなの盛り上がらないわけがない。

信じていたけど、こうしてそれが証明されると嬉しくなるし。

地表を焼き尽くすかのように、何度も二体のドラゴンが行き交い、ゾンビの数はどんどん減っていく。

僕も1体ずつ確実に倒していくけど、先輩方の殲滅速度がすごい。

あっという間に拠点内に入り込んだゾンビは壊滅。壊された壁もピノ先輩がきれいに塞いでしまった。

「さすがピノ先輩。建築のプロだね」



「ソフィリナとマローネがマリーを確保したって…! アルジェちゃん雑魚の殲滅行くよ…!」

「はいっ!」

走り出すメルティ先輩を追いかけて大きな門をくぐり抜け、地上拠点の外へ。

残っているゾンビを倒していたらピノ先輩も合流。

「アルジェちゃん!?危ないのに出てきてたの?」

「ちゃんとメルティ先輩の許可ももらってますから」

「うそ!?よく許可してもらえたね」

「決戦くらい一緒に戦いたい…。それにもしもの時は守る…からっ!」

言いながらも近寄ってきたゾンビを一刀両断。今ゾンビの方見てた!?カッコ良……!


「閉じ込めようとする誰かみたいに過保護じゃないって事だね」

「パルム、けが人は…?」

「全員治療済みです!」

「さすがパルム先輩は戦場の女神ですね!」

「でしょー?頑張ったよ」

「なにそれ…アルジェちゃん私にもなにか二つ名頂戴?パルムだけズルい…」

「えっと…メルティ先輩は殲滅の戦乙女ですかね?」

「ふふーなんかいいかも…」

お気に召していただけて良かったです。突然だからびっくりしたぁ…。


「アルジェちゃん、私は?」

「えっ…ピノ先輩は…」

「ないの!?」

「神速の建築士(アーキテクト)とかどうですか?」

「おお、なんかカッコイイ!」

「ピノ、アンタ絶対に意味わかってないでしょ?」

「え、なんか悪い意味なの!? 酷いよアルジェちゃん…」

「違いますって! 建築士っていう意味です。ピノ先輩は建物を作られるのも、壁を修復されるのもすごく早いですから」

「真っ直ぐな称賛が身にしみるわ…。パルムに危うく騙されるとこだった!」

「いやいや。意味わかってるのか聞いただけじゃん」


そんな会話をしていたら先輩方が集まってきて…。

「捕らえてきたそうですが、どうしましょう?」

ユリウス先輩の背後には、ソフィリナ先輩に首輪をつけられたマリー先輩が!


「く、屈辱…。マミーなんぞに我が…」

「ふふーん! 大事なペットを人質にしてくれた仕返しなのだ!」

「アルジェちゃん! ありがとう、ボクを信じてくれて!」

「マローネさん! おかえりなさい!」

「うん! ただいま!」

よかった。無事にまた会えて…。


「メルティ先輩、こいつどうするのだ?」

「うーん…。 その前にソフィリナとマローネの治療しよっか…。パルム?」

「はいはーい。二人ともこっちにおいで。いくら自由に動けるとはいえゾンビ姿のままは嫌でしょ?」

「それもそうなのだ」

「ですね…。お願いします、パルム先輩」

拠点内の救護所へ向かうのを見送り、ほっと一息。ちょうど夜も開けたからしばらくは安全になるね。


「さてと…。マリー?」

「は、はいっ!」

「裏切ったのはなぜ…?」

「そんなもの決まっている!」

「ほう?言い分くらいは聞いてやろうと思ったが…その態度やはり許せん!」

「ユリウス、待って…」

「メルティ先輩がそう言われるのであれば…」


「マリー、理由は…?」

「その方が盛り上がるかなーと…」

「……はぁ…。そんなことだと思った…。ピノ、拠点の外に檻作って…」

「りょーかい! この神速のアーキテクトにおまかせを!」

「我を差し置いて二つ名持ちだと!?」

「そんな事言ってる場合…?檻に入るのはマリーだよ…?」

「え゛…」

「ユリウス、檻が完成したら放り込んでおいてね…」

「わかりました。 トカゲゾンビもこれまでだな?」

「いーやー!! メルティ先輩、我に慈悲を!」

ユリウス先輩に首輪を引っ張られていくマリー先輩が見てられません…。

「メルティ先輩…」

「少し反省させるだけ…。そんな心配しなくて平気」

よかったぁ…。だって実際にマリー先輩のお陰で盛り上がったんだもんね。


「マリー先輩の治療はされないんですか?」

「うん。多分役に立つから…」

どういう意味だろう…?でもきっとメルティ先輩には作戦があるんだろうなぁ。

だって、この世界にまた夜は来るのだから。









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