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引きこもりの僕が男の娘ヴァーチャルライバーになった話 ~スカウトされた大手事務所には〇〇しかいませんでした~  作者: 狐のボタン


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よんじゅーろく



副社長ちゃんと今後について相談していたら、副社長ちゃんのスマホがなった。

「あら…。ちょっとごめんなさいね、アルジェちゃん」

「いえいえ! お気になさらず出てください」

副社長ちゃんは少し離れたところで通話を始めたけど、会話は聞こえてくる。


「ええ…少しなら大丈夫よ。 え? はぁ!?ちょっと何考えてるの! まだ未成年なのよ! 焚き付けてどうするのよ…」

大きな声で少し怒ってるみたい…?


「ナオミの言いたいことはわからなくはないわよ? ……でも…! まぁ…それなら…。でもそれで納得するの?あの子達が。 ……ええ…。わかったわ。 それより、私の事は? は…? ちょっと待って!」

今度は焦ってるみたい。どうしたんだろう…。

社長ちゃんはずっとニヤニヤとしてるから内容をわかってるのかな。


「そこは違うってハッキリと言っておいてよ! 確かにそう取られても仕方がない行動だったかもしれないけど! 他に方法なんてなかったじゃない!」

副社長ちゃんの怒鳴り声が部屋に響き、ビクッてしてしまう…。

こ、怖い…。さすがの社長ちゃんも顔を引つらせてるから僕と同じ思いなのかも。

しかもそーっと逃げようとしてませんか!?その位置からでは見つかると思いますよ…。


案の定、ハイハイして逃げようとした社長ちゃんはあっさり見つかり、スカートを踏まれて停止。なんとか抜け出そうとしてるけど許されず…。しかも通話しながら片手間感覚で。いや、片脚でだけど。

僕はおとなしくしてよう。一瞬だけ、ちょっと僕も逃げようかな?って思ったけど絶対ムリだよね。


通話を切った副社長ちゃんは、足元で踏まれている自身のスカートを引っ張って逃れようとしている社長ちゃんの首根っこを捕まえて…。 なんだか、いたずらして捕まった猫みたい。

「アトラがアルジェちゃんを独り占めにしようと攫った事になってしまったわ。どうしたらいい〜?」

「いや、私に聞かれても…攫ったのは事実だから仕方無くない?」

「だから困ってるのよ…」

「んー。私からアルジェちゃんを連れてくるように指令があったことにしておけば?社長室に来てるんだし、理由としてはもっともらしいでしょ」

「呼んだ理由は?」

「そこは私が適当に処理しておくから、美咲はアトラとして指令を遂行したという体で普通にしてたらいいよ」

「わかったわ〜」

副社長ちゃんはまたサングラスをかけ、アトラ先輩になると社長室から出ていかれた。


「ふぅ…。美咲も怒ると怖いから、アルジェちゃんも気をつけるんだよ」

「は、はい!」

ニューホープという会社のお母さんみたいな存在だから、厳しいところがあっても仕方ないのかな?とは思う。社長ちゃんはお父さんかな。いざっていう時にとても頼れる人。


社長ちゃんと話していたら“ドンドンドン”と激しく叩かれるドア。

びっくりしたー…。

「アルジェちゃん、こっちに来て」

社長ちゃんに手招きされてそばに行くと、大きなデスクの下に押し込まれた。

「え?え?」

「言い訳が思いつかなかったから取り敢えず隠れてて」

「は、はい!」

社長ちゃんのデスクがいくら大きいとはいえ、大きな引き出しとかもあるから下の空間は人一人が隠れるには広いとは言えない。しかも目の前には社長ちゃんの脚が…。

触れないように端っこに寄ってようと思ったのに、太ももに頭を挟まれるようにして動きを封じられてしまった。

どういう状況!?しかも来客を部屋に招き入れてしまう社長ちゃん。


「みんな慌ててどうしたの?」

「アトラ来ませんでした!?」

「いや、見てないけど。そもそもどうしてここに来たと思ったの」

「だってそれは!!」

「ピノ!」

「うっ…」

「アルジェちゃん、見ませんでしたか…?」

「エレベーターの近くであったかな。ってあの時エセル達もいたよね」

「はい〜。じゃああれ以来見てないんですかぁ?」

「うん。アトラにはアルジェちゃんを見つけたら呼んでほしいと伝えてくれる?連絡しておいたのにちっとも連れてきてくれないんだよね」

「社長ちゃんが呼んだんですか?」

「うむ。少し話があったからね…っ…んっ」

「社長ちゃん?」

「な、なんでも…ないっ…」

社長ちゃんの脚に挟まれてる状況からなんとか抜け出そうとしてるけど力強っ…。


「…怪しい。パルムどう思う…?」

「なんか艶っぽい声出てますね」

「社長ちゃん、まさか仕事中にバ○ブつかってま…いったぁ!! パルム、本当にすぐ手が出るのやめたほうがいいよ!?」

「普段から止めておかないとアルジェちゃん居る前で言いかねないでしょうアンタは!」

「ピノのコレはメリゼ先輩の影響かなぁ?」

「どっちかといったらハーティでしょ。同期だし」

メリゼ先輩とハーティ先輩…?副社長ちゃんからお二人の配信は見ないように言われてるから先輩方がなんの話をしてるのかわからない。

というか、デスクの下で暗いとはいえ色々とマズイ状況では?社長ちゃんスカートなのに。

早く抜け出さないとっ…。社長ちゃん、小さいのに力強すぎるっ…。


「んっあっ…」

「「「………」」」

「ほんとに仕事中に…?」

「いやいやっ…バカなこといわないでっ…そんなもの持ってすらないよ!」

「顔赤いですし、怪しいですよ?」

「………エセル、社長ちゃんを取り押さえて…」

「ええっ…でもぉ…」

「いいからやって…!」

「は、はいぃ〜」

「お、おい! エセル! やめっ…」

「ごめんなさぁい。メルティ先輩には逆らえないのでぇ」

「私は社長なんだけど!?」

「ピノとパルムはデスク動かして…」

「「はいっ!」」

「や、やめ!」

社長ちゃんが暴れてるせいで頭を挟まれてる僕はとんでもないことになってて…。スカートの中って意外に明るいんだ…?っ!!

咄嗟に目を閉じたけど、急に明るくなったような?


「バ○ブどころかご奉仕させてた…?」

「違っ! メルティ、これには深い訳が!!」

「聞きましょう……?」

「話すから! パルムはスマホで何処に電話するつもり!?」

「警察に…」

「洒落にならないから!!」

「いやいや…洒落で済まないことをさせてる人が何言ってますか。羨ましい!!」

「ピノはちょっと黙ってて…。説明聞くから…」

「でも!」

「わぁ〜わぁ〜…」

「エセル! 写真とるな!! それどうするつもり!?」

「社内で共有しようかなぁってぇ〜」

「ガチでやめて!!」

頭への圧迫がすごくてくらくらしてきた…。


「アルジェちゃん、大丈夫!?」

「早く助けないと! セクハラ社長に汚されちゃうよ!!」

「ピノ酷っ!? というか今は色々とまずいからアルジェちゃんを引っ張らないで!」

うぅ…

「何がまずいの…?やっぱり……」

「違うんだけど、違うんだけど!! 不可抗力というか!!」

もうだめかも…。


ーーー

ーー


気がついた時には社長室のソファに寝かされてた。

助かったの?どうしていいかわからない状況と圧迫感でパニックになって…それからどうしたんだっけ…。

「アルジェちゃん! 大丈夫?」

「は、はい…」

先輩方にまた心配かけてしまって…。でも今回は僕も分けがわからないし…。

しかも床に正座せられてる社長ちゃんはどうしたのです!?

「アルジェちゃん! こいつらに言ってやって!」

「えっ!? な、何をですか…?」

「奉仕なんてさせてない! って!」

「へっ?」

奉仕…?なんの話? 奉仕活動とかの事?小学校の頃に学校行事で近所のごみ拾いとかあったなぁ。でもそんな事社長ちゃんに頼まれてないけど…。


「あの、僕は社長ちゃんから何も頼まれてませんよ」

「ほらぁ!!」

「じゃ本当に机の下に隠れさせてただけ?」

「うんうん!」

「理由を話してください! じゃないと納得しません!」

「そ、それは…」

「エセル、拡散……」

「いいのぉ…?」

「いいわけあるか!! 理由はプライベートだから言えないの!」

「プライベートでそういう関係…?アルジェちゃんと…?」

「メルティ、頼むからそっち方向へ考えないでくれる!?」

「でも社長ちゃんってかわいい子好きですよね?過去にセクハラされた子結構いますし…」

「可愛い子には手を出すのは礼儀でしょ!」

「よし、通報しよう」

「いいけど、みんな路頭に迷うよ?」

「「「………」」」

先輩達は何を揉めてるのですか…?まさかまた僕のせい…?


ノックして部屋に入ってきたのは副社長ちゃん。早着替えかな。いつの間にかアトラ先輩からいつのスーツ姿に変わってる。

「何を騒いでるのよ。貴女達、配信はいいの?」

「副社長ちゃん! 聞いてください! 社長ちゃんがアルジェちゃんにご奉仕させてたんです!」

「…はい?何を馬鹿なことを…」

「証拠もあります!」

「ちょっとピノぉ〜私のスマホ〜」

ピノ先輩がエセル先輩のスマホをひったくって副社長ちゃんに見せてる…?


「社長ちゃん…ついにやってしまったわね。今までの子たちはまだ未成年じゃなかったからよかったけど、今回はさすがに…」

「美咲!?」

「せめて示談にできるようにしますから、彩乃を呼びますね」

「待て待て!! 美咲のために泥をかぶったのにおかしくない!?」

「私と社長ちゃんの行動になんの関係が…?言い訳なら弁護士の彩乃にしてください」

そういえば会社には顧問の弁護士さんもいるって言ってたね。ほんとすごい会社だよ…。


「元はと言えば副社長ちゃんのせいですけどね!!」

「なんで私のせいなのよ〜。理由を言いなさいピノ」

「だってアルジェちゃんを連れ去ったじゃないですか!!」

「えっ…」

「ああ! もう! ピノのバカッ!」

「空気読めない子はこれだから……」

「ピノらしいよねぇ〜」

「お、おい、美咲?お前まさか…」

確かに僕は副社長ちゃんに連れ去られたけど、あの時はアトラ先輩だったよね?

もしかして先輩達は知ってたの…?んーでも僕でも気がついたくらいだし先輩方が気がつかないわけが無いか。



「知ってたの!?」

「副社長ちゃんがアトラだなんてみんな知ってますよ!」

「何年の付き合いだと思ってるんですか…私なんて立ち上げ当時からですよ…?」

「みんな何も言わないからてっきり…」

ですよね…。僕の事も簡単に見破られていたわけだし。


「じゃあ私はなんのためにアルジェちゃんを攫ったのよ…」

「美咲! そんな事を言ったら私なんて”未成年にご奉仕させていた“なんて濡れ衣まで被せられてかばったのに! どうしてくれるの!!」

「ああ。 …いえ、それとあの写真で見せられた行動に関係性が見つけられないのだけど…」

「咄嗟に言い訳が思いつかなくて隠れさせたんだけど、ほら…デスクの下って狭いから」

「だからって…」

「濡れ衣だー!」










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