表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引きこもりの僕が男の娘ヴァーチャルライバーになった話 ~スカウトされた大手事務所には〇〇しかいませんでした~  作者: 狐のボタン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/43

にじゅーよん



僕がゾンビに噛まれて以降は特にトラブルもなく、資材や食料も潤沢でこのまま生き残れるのでは?って希望が見えてくるくらい。多分そんなに甘くはないんだろうけど…。

時計を見るとそろそろ夕方。ずっとゲームをしていたから少し疲れてきた…。

タイミングとしてはいいかもしれない。

「あ、あの…」

「うん? あ、アルジェちゃんはそろそろ休憩かな? いいよ、こっちは任せておいてね」

「パルム先輩、ありがとうございます」

また夜には少し配信するつもりだし…。


ゲームを落ち、アルガードの人達に一旦配信の終了を伝え、また夜に少し配信するのも伝えた。

「時間はSNSで告知するので、また見に来てくれると嬉しいです。 うん、ご飯の仕度もしてくるよ。料理の配信はごめんなさい…。なんの準備もしていないので…」

ということにしておく。みんなもそれなら仕方ないと理解してくれるから助かります。



配信を終わり、ヘッドホンとかを外すとやっと現実に戻った気がする。

同じ部屋にいるパルム先輩とメルティ先輩はまだ頑張ってるから…。お疲れ様です。

「アルジェさん、お疲れ様です」

紲さんが小声でそう言ってくれて、なんだかホッとしてしまった。結構気を張ってたんだろうか。

「ありがとうございます、紲さん」

「必要なものは揃えてあります。私も手伝いますね」

「お願いします」

配信部屋をでてエレベーターで階層を移動し、キッチンのあるエリアへ行くと、副社長の美咲さんがコーヒーを飲んでた。


「お疲れ様です」

「アルジェちゃんお疲れ様〜。初めてのイベントはどう?」

「緊張しましたけど、すごく楽しいです」

「良かったわ。あ、キッチン使うのよね?私のことは気にしなくていいわよ」

「は、はい」

とは言われても気は使う。


のんびりしている副社長ちゃんの邪魔にならないように、紲さんが買い出しをしてきてくれたものを確認。

「足りないものはありませんか?」

「はい! すごい量だったのにありがとうございました」

「一人ではなかったので大丈夫ですよ」

「え…?」

「マネージャー仲間と行きましたから」

「そうだったんですね。お手数おかけしました。僕は先輩方のマネージャーさんってあまりお会いしたことがなくて…」

「未成年なのはアルジェさんだけですから。私は護衛も兼ねてますからね」

「本当にお手数おかけします…」

やっぱり他の人のマネージャーさんはいつも側にいるってわけじゃないんだね。忙しいのも勿論あるだろうし。


テーブルに並べた材料を興味深そうに見ていた副社長ちゃん。

「この材料、サンドイッチ作ろうとしてる?」

「はい。みなさんが配信しながらでも片手で食べられるようにと思いまして…。その分、挟むものは色々と種類を増やすつもりです」

「楽しそうだし私も手伝っていいかしら〜」

「いいんですか?ありがとうございます」

料理のできる副社長ちゃんがいてくれるのは本当に心強いです。


ーーーーーー

ーーーー

ーー


結構な時間が掛かったけど、挟む具は完成。

カツサンド用のカツとか、ポテサラ、すごく分厚い厚焼き玉子等など…。お腹にガツンとくるものも多数用意。

肉が大好きな先輩もいるからね。

「すっごい豪華ね。それにしても手際がいいわね〜」

「母に教えてもらいましたから」

「じゃあこれはアルジェちゃんのお母様の味ね」

副社長ちゃんはそう言いながら撫ぜてくれた。ニューホープのお母さんって先輩達に呼ばれているのも納得。

調理している途中にも何人か人が行き来してて、その人たちが先輩方のマネージャーさんだったみたい。忙しいのか、挨拶だけして足早に通過していってた。


パンに挟んで、食べやすいように二つ切りにしてお皿に載せていく。

余った具はそのままサラダにしたり、小さく切って一口サイズにしたりとキッチンエリアのテーブルが塞がってしまうくらいの量ができた。

「アルジェさん、写真とってもいいですか?」

「はい。大丈夫ですけど、どうするんですか?」

「SNSに上げます! これは見せたくなりますよ」

「そうね〜。万が一にも映り込むといけないからアルジェちゃんはこっちに」

「わかりました…」

副社長ちゃんに抱えられるようにしてキッチンエリアから離れる。


「本当に華奢ね。社長ちゃんと同じくらいかしら」

「そうですか?」

社長ちゃんよりは大きい気がするけど…。でも普段から一緒にいる副社長ちゃんが言うならそうなのかもしれない。

大人の女の人に後ろから抱えられてるって状況が落ち着かないというか、どうしたらいいのこれ。


「よしっ…。うわっ、写真上げた瞬間からすっごい反応ですよ!」

「それはそうよ〜。この量だもの」

「お二人がいてくださらなかったらもっと時間かかって大変だったと思います。ありがとうございました」

「いいのよ〜うちの子達が食べるものだし。アルジェちゃん一人にやらせるなんてよくないわ」

「ですね! みなさんも私の書き込みを見て気が付かれた様ですから、順に集まってくるかもしれませんね」

「僕はパルム先輩とメルティ先輩に届けてきます」

「いってらっしゃい。二人は好き嫌いないから色々と持っていってあげるといいわ」

「はいっ!」

「飲み物はあちらで私がご用意いたしますね」

副社長ちゃんと別れ、紲さんと手分けしてお皿を抱えて移動。


途中、何人かの先輩とすれ違って挨拶したけど、お礼を言ってくれたあとダッシュしていった。

「争奪戦ですね、これは…」

「え…」

エレベーターの中で紲さんがSNSに上げた写真を見せてもらったけど、キレイに撮れてる。


「うちのメンバーも何人もが気がついて反応してますから…」

紲さんは設定を切り替えて、会社の人のコメントだけが見えるようにしてくれた。

確かに先輩達の書き込みが多数。


「足りなかったですかね?」

「流石に大丈夫だと思いますが…」

そんな会話をしている間にも新たに先輩の書き込みが増えていってるから不安になってきた。

「後で確認しておきます」

「ですね…」

足りなかったら作り足さなきゃ。


僕たちの使ってるグループ配信部屋に入ろうとしたら、扉が先に開いた。

「ひゃっ…」

「…かわいい悲鳴。アルジェちゃん…?」

「悲鳴で判断するのはどうかと思いますよメルティ先輩。でも確かにわかったけど…。って…持ってきてくれたの!?」

「は、はい…。せっかくですからこちらで一緒に食べようかと思いまして」

「助かるよー」

「すごい豪華…ありがとね」

先輩達は離席する形で配信から離れているらしく、このまま雑談配信に…。

僕は配信枠を取らなかったけど、パルム先輩とメルティ先輩の配信に声だけは入ってると思う。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ