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引きこもりの僕が男の娘ヴァーチャルライバーになった話 ~スカウトされた大手事務所には〇〇しかいませんでした~  作者: 狐のボタン


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にじゅーさん



ピノ先輩に持ち帰ったものをお披露目していたら外が暗くなってきた。

「もう夜だね。今夜は特にすることもないし、のんびりしてようか」

「お話しよう、お話! アルジェちゃん、好きな人は?」

「いきなり修学旅行で寝る前にするような話題を振るかなぁ。 普通はもう少しマイルドなものからはじめるでしょ」

「パルムは細かいよなぁ。だったら何ならいいの?」

「好きな食べ物とか?」

「普通すぎる…。つまんねぇー」

「うっせ!」

「食べ物にあまり好き嫌いはないですね。ものすごく辛い、みたいに極端なのは困りますけど…。先輩方はどうですか?」

「私はアルジェちゃんが作ってくれたパスタが、今ダントツで一位!」

「ああ! あれはたしかに美味しかったよね。トマトを使わないボロネーゼだから社長ちゃん達も喜んでたし」

社長ちゃんも副社長ちゃんもトマト嫌いだもんね。ケチャップすら冷蔵庫になかったくらいだし…。


「コメント欄が盛り上がってるわ…。 えーっとね、肉の旨味がすっごいでててめちゃくちゃ美味しかったよ。 写真はないなぁ…」

「あ、でも今日もなにか作ってくれるんだよね?」

「はい! 先輩方にリクエスト頂いたので、後で作りますよ」

「何を作るの?」

「ピノ、聞いちゃったらつまらないじゃない。 みんなにもSNSで写真だけは見せてあげるね」

あまり過度に期待されてしまうと不安になるのですが…。配信とかしながらでも食べやすい物にしようとメニューはお母さんにも協力してもらって考えてきたけど、そんな珍しいものでもないし。

ちなみに材料は紲さんが買いに行ってくれてるから、紲さんだけはメニューを把握してる。


「…なんかうちのコメント欄は荒れてるんだけど!」

「なんでよ?」

「“アルジェちゃんの手作り料理を独り占めするな!” とか…。貴方達ピノっ子なのよね!?」

ピノっ子っていうのはピノ先輩のファンの総称。パルム先輩ならパルマーとか、いろいろある。

ちなみに僕のはアルガードっていう名前が最近ついた。まるで護衛みたいな名前。


「あははっ。もう完全に普段の行いとしか言えないわ」

うちは…。 “作ってるところを配信して” ”言い値で買うから“とか、こちらもある意味荒れてる…。

僕は実写配信できないんだよね…。未成年ってのもあるし、性別に関しても問題があるから社長ちゃんから許可されてないんだよ。

仮に手を見ても、僕の場合はわからないだろうと社長ちゃんはいってたし、先輩方もやってるみたいに手袋をするって方法もあるけど、現状は社長ちゃんの許可が出てないから無理。ごめんなさい…。



「完成品の写真は載せてあげるから、みんな楽しみにしててね」

「私は食べ終わった後のお皿だけ見せてやる! ピノっ子の裏切り者ー!」

「それ、余計に怒り買うよ? まぁピノがいいならいいけど…」

「アルジェちゃん、癒やしてー。ピノっ子達に裏切られた…」

「は、はいっ…どうしたらいいですか?」

「今日は一緒に寝よう?」

「はい、ピノアウト! 間違いなく社長ちゃんに伝わるから覚悟しときなさいね」

「何処から!?」

「うちのコメント欄が”通報しました“で埋め尽くされてるから」

「…僕の方もですね」

「……うちもだわ。味方なしかっ! 軽いジョークじゃん! みんな酷いよ…」

まさかのこよみまで、夜未って名前で通報しましたって言ってるし。見てたんだ…。

確かにこよみなら直接社長ちゃんに連絡できるだろうけど、本気!?


「ピノ先輩も冗談だったみたいだし、みんなも通報とかはなしで…。ピノ先輩が怒られて落ち込む姿とか見たくないのでお願いします…。せっかくのイベント中だし、みんなで楽しくすごしたいですから」

「なんていい子…。 ピノ、アルジェちゃんに感謝しなさいよ?」

「…手遅れっぽい。 社長ちゃんからメッセが…」

「ピノ、骨くらいは拾ってやるから」

「いや、助けてよ!?」

「それは無理」

「同期でしょ!」

「えー。自業自得なのに助ける義理ある?」

あう…。みんな行動早すぎるよ。多分社長ちゃんのSNSとかにコメントとして書き込んだんだろうなぁ。


「あ、またきた! うそ…」

「どしたん?」

「今回だけは見逃してくれるって!」

「すご…。あの社長ちゃんが!? アルジェちゃん効果やば…」

僕は何もしてないです!

「みんなありがとう。助かりました」

コメント欄では、”頼まれちゃーしゃーない“ ”次はない!“とかが目についた。

多分こんなやり取りそのものもリスナーさんたちは楽しんでくれてるんじゃないかなって思えて、先輩方の凄さを改めて感じた。



「そういえばピノ、他のメンバーには会わなかったの?」

「会ってないね。でも、マリーが来たくらいだしあっちのメンバーも集まりそうじゃない?」

「マリーのとこって言うと…」

「サシャ先輩とユリウスだね」

ユリウス先輩は4期生で、勇者様。一度雑談配信のコラボをしてもらったけど、かっこいい王子様みたいなお姉さん。


サシャ先輩は1期生の大先輩で、初遭遇は会社案内をしてもらってた時にお風呂のある階であった。こちらもコラボは雑談配信に誘ってもらって…。話し方は少しキツく感じるし、キャラもきっちりした軍人風な見た目だけど、とても優しい人だった。









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