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おいらX 2nd  作者: 川進
9/10

ぱーま

9




ちわす。

ともだち、

つれてきた。

なんか。

おくれ。


ふたごの、

むっくー。

むっちー。

きょうだい。


さんたくんと、

こたつちゃん。

ぎきょうだい。



たつのおとしごの、

小辰ちゃんは、

さんたの首の後ろに、

しがみついていたが、

飛び降りた。


小さな前足が、ある。

後ろ足で、立ち。

小さな羽を、

パタパタさせた。



おれは、からすだ!



甲高い声で、叫んだ。



え?



むったと双子は、

首を傾げた。



まえ。

りゅうだ!

って。

いってたよね?


うん。

りゅうになるまえに。

いっかい。

おれは!

からすに、なる!



小辰ちゃんは、

前足を振り上げた。



なせば!

なる!


がんばれ!

こたつちゃん!


うん!


今のところ。

小さいドラゴンだね。


うん。

ぜんぶ。

はえてきたから、

もうすぐ。

からすに、

なるんだよ。


おいらたち、

まえあし、な


しっ!

しゃっ!

ぁらーっぷっ!

むった!

おれを、みろ!


うっさい!

なに!


ぱーま。

かけた。



さんたは、

胸を張った。



む。

くるくるしてる。


いいね。

どうやったの。


こたつが、ふく、

ほのおで。


え!

いいな!


おいらも!



からすたちは。

横一列に、ならんだ。

小辰ちゃんが、ふく、

マッチの火ほどの、

小さな炎で。


揃って、おでこのあたりが、

くるくるに、なった。

からすたちは、

姿見のそばまで歩き。

満足そうに、頷いた。



どうしよう、

おいら。


なにが?


もっと。

もてる。



双子は、くるりと、

回転した。

真後ろにいた人を、

見上げた。



あると、

ありますか。

そうだ。

しゃう、

ありますか。


ごめん。

今日は、

ちーかま、だよ。

いい?


こらえます。

がまんします。



小さい羽で、

飛んで来て。

こたつちゃんは、

叫んだ。



べびーちーず、

ありますか!


こたつ。

ちーかまは、

ちーず、はいってる。


べびーちーず、

ありますか!



小辰ちゃんは、さけるチーズを、

まるまる1本、貰った。

当然、食べきれなかったが。

むったたちが、掠め取ろうとすると、

涙ぐむ為。

誰も、手出し出来なかった。


小辰ちゃんは、背中の羽を。

平らにして、獲物をおんぶした。

そうして。

元気に、帰って行った。



小辰ちゃんと、       ('◉⌓◉’)39

人間以外は、

みんな。からす。


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