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煙草の匂い
初書きです。至らない点が多くあるとは思いますが、どうか生暖かい目で見て頂けると幸いです。
ふわりと香る貴方の匂い
香水に混ざって香る煙草の匂い
「煙草の銘柄、聞いておけば良かったな。」
何時までも貴方を感じていたいから
その匂いを忘れてしまったら、他の思い出も全て忘れてしまうと思ってしまったから
「何時までも一緒に居るって言ったのに、何で知らない子供なんか助けちゃうのかなぁ、、」
涙が頬を伝う。
「あれ、おかしいな」
ぽろぽろと溢れ続ける涙を拭いながら
ベッドに横たわる彼の手を握る。
「目、覚ましてよ。もう煙草吸わないでって言わないからさ。いくらでも吸っていいからさ。」
真夜中の病院、静まり返る病室で
私の啜り泣く声だけが響いた。
お読み頂きありがとうございました。
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