野の花のうた
掲載日:2024/09/11
できるなら、おおきなひまわりになりたかった。
野の花は、うつむきます。
みつばちたちは、みんな、いろとりどりの花へとんでいきます。
野の花のところへは、だれもきません。
だれも、みてくれない。
だれにも、しられていない。
だれからも、愛されていない。
野の花は、うつむくばかりでした。
そんなとき、風が、野の花をやさしくなでたのです。
どうしたの?
だれもわたしを、愛してくれないの。
ぼくはきみのこと、好きだよ。
風にゆらされて、野の花は空を見あげましました。
青く青く、すきとおるような空でした。
……もう少しだけ、がんばろう。
野の花は空を、いつまでも見あげつづけるのでした。




