作戦会議
<第五話> 作戦会議
扉が開く ガチャ。
ゼロの部屋
AZILEβ:今日も一日満足でしたか?
ゼロ:ああ。(作り笑い)
ゼロPCをいじっている
女性サポーター:レイ~。食事できてるわよ。
ゼロ:うん、今行くよ。
ドアの前で深呼吸 ガチャ。
フヨのコミュニティ
キンジロウが部屋に入ってくる。フヨ、女性サポーターが食卓に座っている。
AZILEβ:メインディッシュが完成しました。
フヨ:ふわっ!
女性サポーター:ん?どうかしたの?
キンジロウ:何か考え事か?
フヨ:いや、・・・
回想
(アマナ):僕たちの記憶をコントロールしてるのはサポーターなのかも。この社会をコントロールしてるのもサポーターってことなのか?〜
サポーターには悟られないように、いつも通り振る舞ってくれよ。
フヨ:あ、キンジロウさん今日就任したんだよね!
キンジロウ:そうなんだよ、まぁそんな大したことではないさ。
女性サポーター:おめでたいですね。
フヨ:・・・
キンジロウ:あとでまた作業しなきゃな。
(アマナ):お前。知りたくないのかよ。
フヨ:キンジロウさん!
キンジロウ:ん?
フヨ:今日ニュースで持ってた勲章、実物を見て見たいんだ。お願い!
キンジロウ:おー、もちろんいいぞ。
フヨ:ほんとうに?やった!
女性サポーター:そんなこと考えてたのね。
AZILEβ:満足ですか?
フヨ・キンジロウ・女性サポーター:ごちそうさま
フヨのコミュニティ2階 キンジロウの部屋の前
キンジロウ:じゃあ、ちょっと待ってな。
フヨ:うん!
キンジロウ部屋の扉を開ける 認証あり(指紋+血液)
扉開く
部屋の奥にZooqDのホログラムが見える。地球連邦国家のロゴと文字も見える。
フヨ、コンタクト型カメラで写真を撮る。
キンジロウがくる。
キンジロウ:これだよ。
フヨ:うわー!本物だ!キンジロウさんおめでとう!
キンジロウ:ありがとうな。今日はもう遅いから早く寝るんだぞ。
フヨ:はーい!
フヨ、部屋の前でコンタクトを外し部屋に入る。ガチャ。
ヤマトのコミュニティ
ヤマト窓際でふけっている
女性サポーター:どうしたの? ヤマトを覗き込む。
ヤマト:いや、別に。
女性サポーター:もう!どうしたのって! 両手で顔を包む
ヤマト:やめろってば〜。アマナにゲームで勝てないんだよ。今必死に攻略法練ってんのに!
女性サポーター:あら〜。運動神経なら負けないのにねえ。そろそろご飯できるから下に降りてきてね。
ヤマト:わかったよー。
アマナのコミュニティ 廊下
アマナのホログラム:明日、16:00にいつもの場所で新しいゲームを始めよう。
フヨ:いいね!
ヤマト:オッケー!
ゼロ:了解
7月3日 秘密基地
アマナ:みんな。バレてないよな?
フヨ:だから大げさだってば!
ヤマト:普通にしてたよ。
ゼロ:まあ、大丈夫だと思うけど。
フヨ:あ、そうだ!僕ね!キンジロウさんの部屋ちょっと覗いたんだ!
アマナ:なんか気づいたことあったのか?
フヨ:うん。まず、ホログラムが開きっぱなしで、見えたんだよね。ZooqDの画面だった、あと、地球連邦国家のロゴも見えた!写真も撮ったよ!ホログラムに映すね!
ホログラムに昨晩撮影したキンジロウの部屋の一部を映し出す。
アマナ:見た事ないサイトだな。国家のネットワークか。最新のコンピュータで制御されているから俺たちではまずアクセスできない。
ヤマト:でも、キンジロウさんの部屋からならDNAコンピュータにアクセスできるってことだよな!
ゼロ:アクセス権限がないと無理じゃないか?
ヤマト:フヨ、頑張れ。
フヨ:えええ!?
アマナ:よし。作戦会議だ!