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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
4章 大森林の遺物
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80話 黒フード

出発して数時間が経ち、ガーベリアが近くなってきたとき、

「あれは煙?」

雲に紛れるように黒い煙がモクモクと立ち昇っていた。

「急いでください。火事かもしれません。」

「ああ、そうだな。」

そこから街がよく見える丘に差し掛かったとき、

「これは!街が燃えている。何があったんだ!」

「私が様子を見てきます。あなたはここにいてください。」

「ダメだ、俺も行く。」

「危険です。」

「あの街に俺の家族がいるんだ!じっとしていられるか!」

「分かりました。はぐれないでくださいね。」

「普通逆だろ。」

街に近づくにつれてかすかに血の臭いがしてきた。

「なんだこの異臭は。クソ!」


街に入ると数十人の兵士が倒れていた。

「これみんな死んでるのか?…嘘だろ?おい!みんな!どこにいるんだ!」

「危ない!」

バークスを狙って放たれた魔法を防ぐ。

隠れてこちらの様子を伺っているようだ。

「ここにいてください。私は何があったのか調べてきます。」

バークスの周りに結界をはりながらそう言うと、もっとも近い敵に向かって移動し、隠れている障害物ごと吹き飛ばした。

その後同じようにして数人吹き飛ばすと、バレていると気づいたのか十数人の黒いフード被った人間が出てきた。

「邪魔をするな。我らの目的を邪魔すなら殺す。」

「邪魔をしなくても殺すつもりでしょう?雑魚とおしゃべりする気は無いんです。早く始めましょう。」

「殺れ!」

先頭の黒フードがそう言った瞬間、私を取り囲み連携攻撃を仕掛けてきた。

「殺気がダダ漏れですね。こんなの当たる方が難しい。」

「なぜ当たらないんだ!こんなに攻撃しているのに!」

「いくら強くてもいつかミスをする!それまで攻撃し続けるのだ!」

「叫んじゃダメでしょう。まぁ、もう終わりにしましょうか。」

近づいてきた敵を切り裂く。

一人が欠けただけで動きは精細を欠くようになった。

「一人いなくなっただけでこれとは、未熟。」

水魔法«浪之刃(ウェーブスラッシュ)»

で周りを薙ぎ払った。

これだけで全滅とは張り合いがない。

ここら辺の人間はほとんど死んでいたから暴れても問題なかったが、生きている人間がいる可能性はあるので静かに殺っていこう。いわゆるスニークミッションだ。

なんでこんなことするかって?人質に取られたら面倒だからだよ。


そこから街中を廻って黒フードを十数人ほど殺しながら移動していると、さすがにおかしいと感じ始めたようで、固まって移動するようになった。

そんなものはなんのそのと蹴散らしていると、

「キャアアア!?」

という悲鳴が聞こえた。

あっちの方に誰かいるみたいだ。なんで逃げてないんだよ。

水魔法«ウェーブスラッシュ»・・・斬撃が波のように伸びていくことから名前が着いた。回転して打つことで全方位に広範囲の攻撃ができる。

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