75話 血の繋がりのない家族
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今日はカイトの誕生日当日だ。
「それじゃあカイト、孤児院に行くわよ。」
「嬢ちゃんとカレン様も行くのか?」
「そうよ、パーティーに招待したの。あんたがいないときに孤児院に来てくれてたりしてるだから。」
「そうなんだ、カレン様ありがとうございます。」
「私がしたくてやってるんだからお礼なんていらないわよ。」
「二人とも子どもたちとも仲良くなってるのよ。」
「へー、嬢ちゃんもか?」
「そうなの、クールな感じがカッコイイって人気なのよね。」
「クールか、嬢ちゃんはクールなのか?」
「知りませんよ。そう見えるならそうなんじゃないんですか?」
「俺が思うに嬢ちゃんはSっ気がある気がする。」
「無いとは言いませんけど、急にどうしたんですか?」
「昔、本で読んだんだけどさ、Sの気質がある人はMの気質もあるって書いてあったんだよ。嬢ちゃんがMって想像つかないなって思って。」
「急に何言ってるんですか。治療院にでも行きますか?」
「相変わらず俺の扱いはひどいと思う。」
「普通でしょ。あんたが変なこと言い出すから悪いんじゃない。」
「味方がいないんだもんな。」
なんやかんやありつつ孤児院に到着、
「あ!兄ちゃんおかえり!」
「姉ちゃんたちも来たのか!」
「兄ちゃん誕生日おめでとう。」
「ありがとうな。」
歓迎を受けながら奥に行くと、
「皆さんようこそ。」
「ご無沙汰してます。シスター。」
「久しぶりですね。サキさん。おかえりなさいカイトさん。」
「シスターただいまです。」
「サキさんは時々帰って来てくれるのにカイトさんは帰って来てくれないのは悲しいですね。」
「えっと、いろいろあって帰って来れなかったいうか、その。」
「冗談ですよ。顔が見れて嬉しいです。挨拶もほどほどにしておかないと子どもたちが待ちきれませんから、食堂に行きましょう。」
食堂に行くと、たくさんの料理がならんでいた。
「シスターまだ〜。」
「もう少し待ってください。改めてカイトさん誕生日おめでとう。聖神の導きに感謝を。」
「「聖神の導きに感謝を。」」
聖句を唱える。
「それでは皆さんいただきましょう。」
「やったー!」「ようやく食べられる!」
「うん、美味い。」
にぎやかな食事風景を眺めながら美味しい料理を食べる。
食べ終わった後はプレゼントを渡す。
「これは孤児院みんなからのプレゼントだぜ、どうだ、嬉しいか?」
「嬉しいよ。開けていいか?」
「ダメだよ。一人きりのときに開けないと。」
「何が入ってるんだ…。」
「私からはこれを。」
「これってこんな高級品をどうやって、また食事を抜いたな。ちゃんと食べないといけないじゃないか。」
シスターのプレゼントは空間拡張付きのウエストポーチだった。
「これくらいさせてください。あなたのおかげでこの孤児院の経営は楽になりました。そんなあなただから、これをプレゼントするのです。」
「シスター…ありがとう。」
「ちょっと渡しづらくなっちゃったじゃない。これは私たち三人からのプレゼントよ。」
「これは…リンドさんのところの短剣だと!あの人の作る武器は値段以上の切れ味や耐久性を誇るんだ。そんなものをくれるとはな、ありがとな。」
「喜んでるようでよかったわ。」
こうして、カイトの誕生日パーティーは無事終了した。




