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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
3章 新たな仲間と敵
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季節SS 梅雨編

梅雨ですね。

気分が沈みがちですが、頑張りましょう。

ザァー

「雨ねー。」

「雨ですね。こういう日は少し憂鬱になっちゃいます。」

「そうなの?私は雨好きよ。雨の音や匂いを感じるの。ただ、外に出られないから好きじゃないときもあるわ。」

「カレンらしいです。私は雨の日は昔を思い出します。」

「何をしたの?」

「魔法の練習してたら失敗して、大雨が降ったんです。その影響で土砂崩れが起こって、しこたま怒られましたね。」

「何してるの…。」

「今でも思い出します。お母さんのあの剣幕。」

私はブルりと身震いした。

「そこなんだ。」

「カレンは分かっていません。お母さんが怒ったときのあの怖さを、ごめんなさい以外言うことは許さないというあの迫力、ああ、今思い出しても怖い。」

「クスクス、あなたもそんな失敗するのね。」

「まぁ、まだちゃんと魔法使えなかったので。」

「ねぇ、雨の中でも問題なく動ける魔法って無いの?」

「ありますよ。」

「なんて言う魔法?」

「水魔法«シャボン玉(バブルボール)»って魔法です。」

「へ〜。どんなの?」

「泡を作ってその中に入るんです。水中でも問題なく活動出来るので、便利なんです。」

「その魔法使って外に出てみない?」

「一人用なので泡の中は狭いですよ。」

「そんなの問題ないわよ。さぁ、行くわよ!」


「おぉ〜、これが泡の中なんだ。空気は無くならないの?」

「今みたいに陸にいるときは周りから空気を取り入れます。水中では魔法で空気を作り出します。」

「空気って作れるものなの?」

「原理が分かって入れば難しいことではありません。」

「どうやってやるの?」

水の電気分解のことなんだけど、どう説明しよう?

「水に電気を流します。すると空気が発生するんです。」

「なんでなのかしら?不思議ね。というか、なんでそんなこと知ってるの?」

「魔法使ってたら偶然見つけたんですよ。」

「ふーん。」

「何ですか?」

「別に何も。」

「?」

「あら、お嬢さん方その周りにあるものは何?」

「あ、果物屋の店主さん。これはね、メイが魔法で作ってくれたのよ。」

「こんにちは。」

「こんにちは。メイちゃんはすごい魔法が使えるのね。将来が楽しみだわ。」

「それほどではないですよ。」

「謙遜なんて子供がすることじゃないわ。今日は雨でお客さんが来ないの。この果物もこのままじゃ傷んでしまうから二人にあげるわ。」

「いいの?」

「ええ。腐ってしまうよりは食べてもらった方がいいからね。」

「ありがとう!」

「ありがとうございます。」

「美味しいわね。」

「ふふ、そうかい。」


ジメッとした雨の日はカレンのおかげで楽しい思い出となったのだった。

カクヨムにも内容の違うssを投稿しています。

気になる方は読んでみてください。

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