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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
3章 新たな仲間と敵
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48話 怪盗

「派手にやっているようだね。兵士達も恐ろしいと言っているよ。」

「まぁ、根性叩き直さないといけないので。」

「再起不能にならなければ何をしてもいいけどね。」

「あなたが一番酷いですね。」

「そんなことないさ。調査は進んでるかい?」

「いえ、だれが漏らしたのかはまだ。」

「そうか、こちらも難航しているよ。」

「無理矢理やっていいなら今すぐにでもわかるんですけどね。」

「それは却下で。」

「ですよね。どうしましょう。手詰まり感があります。」

「確かにそれは私も感じているよ。」

カッカッ

足音が近づいてくる。

「旦那様!大変ですぞ!」

「どうした?セバス。」

「実はズイール商会に怪盗シグルから予告状が届いたそうです。」

「怪盗シグル?」

「今この国で話題の義賊というやつだよ。メイくんは本当に自分の興味のあることしか知らないよね。」

「まあそれほどでも。」

「褒めてない。セバスそれでズイール商会はなんと言っている?」

「冒険者などの護衛も雇うが軍にも守って欲しいと。」

「そうか、守って欲しいと言ったのか。」

「何かあるのですか?」

「闇商人の件だよ。ズイール商会は容疑者のうちの一つだったんだ。あの商会は守らなくていいと言いそうだと思ったのだが。」

「この機会に調べるべきですな。」

「そうだね。すぐに商会に人をやるように。」

「承知致しました。」

「メイくん、そっちも頼んだよ。」

「はい。了解しました。」

怪盗シグルかややこしくなりそうだ。


屋敷の中を歩いていると、

「あ、お前なんでこんなところに!」

「なんでと言われても。自室に戻るところですが?」

「そ、そうか。」

「明日は頑張りましょうね。」

「調子に乗るな!」

かなり嫌われてしまったようだ。


「メイ!どこに行ってたの?」

「辺境伯様のところですよ。」

「ずっといたの?」

「ずっとではないですが、カレンが休憩しているときは辺境伯様のところにいましたね。」

「またいなくなったとかと思っちゃたわ。」

「別にいなくなることはないですよ。」

「メイって何時間か急にいなくなるときあるじゃない?心配なのよ?」

「それは申し訳ないとは思いますが、何も言わずにいなくなることはありませんよ。」

「それならいいんだけど。」

「それよりも彼らはどうですか?」

「あまり勉強やってなかった子もいるみたいで、授業の進みが遅いわね。」

「そうなんですか。彼らは何してたんですかね?戦闘も勉強も出来ないなんて。」

「戦闘に関してはメイと比べたらかわいそうよ。」

「そうですか?」

「それよりも!怪盗シグルからの予告状が来たんですって!」

「そうなんですか。」

「ええ!かっこいいわよね。義賊として悪いお金持ちからしか盗まないの!」

「そうですか。」

「今まで義賊はたくさんいたけど、ずっと捕まってないのは怪盗シグルだけなの。この街にも来るなんて!絶対見に行かないと!」

カレンはミーハーなようだ。

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