表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
15章 取り繕った平和
502/502

467話 復讐?いいえ、ただの八つ当たりです

「ふう、やっと倒せましたね。私はもう行きます。それでは」

「忙しないな。もう行くのか。俺はもう少し休んでるよ。あ〜くたびれた。」

「おじさんですね。」

「うるせぇ、用があるならさっさと行け。」

「言われなくてもそうします。」


「もう今までのようには戦えないか。」

「陛下!ご無事でしたか!」

「これが無事に見えるなら医者を紹介してやる。」

「そんな冗談が言えるなら大丈夫ですな。帰りましょう。」

「ああ、そうだな。」



「それで?今何が起こってるんです?」

『メイくん。何度も連絡したんだよ?戦だと言うのに連絡がつかないなんて。』

「すいません。こちらも色々あったので。そちらに行けばいいですか?」

『いや、こっちはもう小康状態だ。カイトくん達の所に行ってくれ。詳しい事も彼に聞いてくれ。』

「そうですか。」

メイはカイト達の下にワープした。


「お、来たな。どこ行ってたんだ?」

「魔族領にトカゲ狩りです。」

「なんだそりゃ?まあいいか。」

「戦況はどうなんです?」

「今は王国軍が優勢だ。当初は王国軍が劣勢だったんだが、カレン様が敵の隊列を吹き飛ばしたり、ユリエス率いる勇者小隊が快進撃を続けたらしい。」

「勇者小隊?」

「なんでもユリエスを援護するために小隊を与えたんだと。それで勇者と聖女の能力が悪魔には効果てきめんだったて事らしい。」

「なるほど。私の教えを活かしてくれていると嬉しいですね。で、なぜグウィントが帝国の街で暴れているのです?」

「復讐?」

「何に対して?」

「やりたくも無いことやらせやがって!みたいな?」

「そうですか。私いらなくないですか?」

「変に暴走し始めたら止めないといけないから、いなくなられると困る。」

「という事は、小康状態になっているのは操っている術者があそこにいるからですかね。」

「お、よく分かったな。まあ、グウィントが言うにはそうらしい。」

「終わったみたいですね。」

「戻ったぞ。お前は、以前戦った子どもではないか。」

「これでも成人してるんですけどね。」

「それはすまなかったな。知っているかもしれないが、改めて自己紹介しよう。俺はグウィント。今は復讐…いや、ただの八つ当たり中だ。」

「私はメイです。ただの学生ですよ。」

「以前からお前とは戦いたいと思っていた。一段落すれば手合わせしてみないか?」

「いいですよ。強い人と戦うのは好きですからね。」

「武人たる者、例え死しても強者と死合う事は誉れである。」

「手合わせですから。死にませんよ。」

「それほどの心意気という事よ。ハッハッハ」

「それで?次はどうするんだ?」

「無論、帝都に乗り込む。元凶に八つ当たりしてやらなくてはな。」

「こんなに恐ろしい八つ当たりがあるか?」

「これは相手が可哀想ですね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ