表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
15章 取り繕った平和
499/502

464話 人探し

カイトとサキも決戦のために招集され、2人は完全武装で参戦していた。

「まさか俺達まで呼ばれるなんてな。」

「グウィントって冒険者の足止めって事だけど、知ってるの?」

「ピーターに聞いたくらいだが、一応人相書きはあるから探せない事も無いか。」

「どんなヤツなの?」

「Sランク冒険者の中でも頭1つ2つ分抜けてるらしい。というか、嬢ちゃん案件だったのに連絡つかないから俺達に回ってきたんだとよ。」

「Sランクがどうこうよりメイさん案件だったの方が分かりやすいわね。」

「ま、足止めだけならやりようはある。グウィントは魔法を使えないらしいし、嬢ちゃん相手にするよりも楽さ。」

「完全に貧乏くじね。でも、仕事ならやらないとね。」

「そういう事だ。」



「よく来てくれたね。」

「戦況はどうだ?」

「どうにか持ち堪えているよ。カレンちゃんが大活躍さ。」

「まあ、威力だけなら嬢ちゃんに合格貰えるくらいには強力だからなぁ。」

「それで、グウィントは?」

「今のところ情報は上がっていないよ。隠れているのか、この場にいないのかも分からない。」

「それは厄介だな。隠れんぼは得意じゃないんだ。」

「ハハ、とにかく頼むよ。どこにいるかの情報だけでもかなり助かるからね。」

「了解だ。」



天幕から離れたカイトはサキに尋ねた。

「で、どうやって見つけるんだ?」

「私に聞かないでよ。1度でも会った事があるなら探知で探せるけど、会った事も無いのに探すなんて無理よ。」

「とりあえず、敵軍の陣地の中にいるのは考えにくい。カレン様のおかげで持ち堪えてはいるが、後もう一押しがあれば王国軍は敗走する事になる。」

「その状況で指を加えて見てるって事はありえないというわけね。」

「そういう事だ。つまり、離れた場所で様子を伺っている可能性が高いと思う。どうだ?」

「まあ、筋は通ってると思うわ。」

「よし、それじゃあ行くか。」

カイトはサキを脇に抱えて移動し始める。

「いや待ちなさいよ。ちょっと…いやぁぁぁ…!」

叫びが一瞬で聞こえなくなるほどの速度で移動しているせいで、サキの抗議がカイトに届く事は無かった。



「よし、結構移動して来たな。どうだ?って、なんでグッタリしてるんだ?」

「うえ、吐きそう…アンタが意味不明な変態機動するからでしょうが!うぷっ!オロロロ」

「あー、なんかごめん」

口元を拭いながら、サキは探知魔法を使う。

「あの山の頂上に魔力を持たない人間がいるわね。」

「戦場と随分離れてるが、なんだってそんな場所にいるんだ?」

「私に聞かないでよ。」

「それもそうだ。じゃあ、行くか。」

「待った。アンタが先に行きなさい。私は自分で向かうから。」

「…確かに、サキの事を考えるならその方が良さそうだな。」

「その暖かい目は何?ぶっ飛ばすわよ?」

「睨むなって。それじゃあ、俺は先に行ってるから、サキも急いでくれよ。」

森の中を飛び跳ねながら遠くなっていく背中を見て、走り出すサキだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ