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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
15章 取り繕った平和
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季節SSバレンタイン編

滑り込み投稿!まだバレンタイン当日だし大丈夫だよね?ダメ?

メイとカレン、アリュールの3人でスイーツを作ろうと言うことになり、屋敷の厨房を使っていたのだが…


「なんでそんな事になるんですか。」

「うぅぅ、知らないわよ。メイの言う通りにしたらチョコが爆発したのよ!」

顔中チョコだらけにしたカレンが口を尖らせている。

「普通はそんな事にならないと思うんだけど…」

「アリュールまでそんな事言うのね!良いわよ。どうせ私は普通に湯煎すら出来ない下手っぴなのよ。」

「まあまあ。ほら、タオルでチョコを拭いて、もう一度やりましょう。」

「むぐむぐ、ぷはぁ。」

メイの持つタオルでされるがままになっているカレンは仕方がないといった表情でもう一度チョコの湯煎に挑戦する。



「ここまでは普通ですね。」

「そうよね。だって言われた通りにしかしてないし。」

そして鍋の中のチョコが爆発する。

とっさにメイが鍋の蓋で防いだため飛び散る事は防げたものの直前まで何の問題も無かったのにも関わらず爆発したチョコとその張本人を見る。

「いや、なんで?」

「私が聞きたいわよ!」

「やはりカレンは厨房に入れない方がいいんでしょうか?」

「うう、酷いわ!」

「この惨状の方が酷いと思うんですけど。」

「じゃ、じゃあこれ以外の事をやって貰ったらいいんじゃないかな?」

「うん、頑張る。」

「一緒にやろうか、この溶かしたチョコを型に流して、それを冷やしたら完成!」

「やったわ!…で、メイは何をやってるの?」

「え?」

少し離れた所で生地を投げたり畳んだりして伸ばしているメイをジト目で見るカレン。

「こうすると生地がよく伸びると聞いたので、やってみました。」

「1人だけ本格的な事やってるよ。」

「だって、チョコを溶かして整形し直しただけでスイーツを作ったっていうのはどうかと思いますよ?」

「それは湯煎すらできない私への皮肉かしら?」

「別にそう言う訳じゃないですけど。オレンジピールやナッツくらい入れてみればいいのにとは思っています。」

「メイちゃんは何を作ってるの?」

「これはクッキーですよ。後は型抜きして焼くだけです。手伝ってもらえますか?」

「しょうがないわね。」



アリュール&カレン作のチョコとメイ作のクッキーを食べながらお茶をする。

「誰か渡したい人はいないの?」

「私はいないわ。あ、でも王子には渡しておいた方がいいわね。何か見繕っておかないと。」

「私もいませんね。アリュールはいないんですか?」

「私?べ、別にいないよ?」

「その言い方なんだか怪しいわね。」

カレンの追及を受けたが、門限を理由に逃げ出したアリュールだった。

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