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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
15章 取り繕った平和
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457話 アドバイス

1年生の試合会場に到着するとパルスと合流した。

「あれ、師匠どうしたの?」

「様子を見に来ました。勝てそうですか?」

「勝てるよ。皆弱いからね。」

「パルス、弱いと見下して油断をすれば簡単に足を掬われます。もし、油断なんかで負けたら、分かっていますね。」

「わ、分かってるよ。」

「私はあなたの試合を直接見ませんが、誤魔化せると思わない事です。」

「う、うん」

「カレン、行きますよ。」

「用が終わるとさっさと行っちゃうんだから。じゃあ、頑張ってね。」



「メイの一言で緊張していたわね。」

「ある程度プレッシャーを掛けないと本気を出さないんですよ。これで少なくとも無様な試合をする事は無くなったでしょう。」

「勝てるとは言わないんだね。」

「パルスは同学年の中では頭一つ分抜けていますが、その差は相性や作戦によって埋められる程度の物です。当然油断していればあっという間に形勢は逆転するでしょうね。次はアンとミナの所です。あの2人は1人で戦う事に慣れていないのでいくつかアドバイスしないといけません。」

「去年は負けちゃったんだっけ?」

「そうですね。2人を前提にした戦闘方法を教えていたので1人では荷が重いようです。」

「どうしてその方法を教えたの?」

「あの時は学園の大会なんて知りませんでしたし、彼女たちが1番伸びると思ったからです。1人の戦い方は2人で戦えるようになった後でいいと思って後回しにしていたのですが、色々あって訓練する時間が取れなくなってしまったんです。」

「そうなのね。だからアドバイスしてあげるんだ。」

「少し可哀想だと思ったので。」

「そう言えばクレソンの所には行かないの?」

「クレソンは『俺にはやらなければいけない事があるんだー!』と言ってどこかに行ってしまいました。どうせギルドで依頼でも受けてるんじゃないですか?」

「クレソンらしいわね。」



「あ、師匠じゃん。どうしたの?」

「カレン様も御一緒ですか。」

「ちょっとお邪魔するわね。」

「勝てそうですか?」

「ちょっと無理かも。精一杯やるつもりだけど、皆強いんだ。」

「2人なら完勝出来るのですが…」

「それでは作戦会議でもしましょうか。初戦の相手の事は分かりますか?」

「うん、相手はゴダイくんで、風魔法が得意なんだ。」

「攻撃の速度が早いので私は結界を張る前に倒されてしまって、ミナは結界を張れても反撃出来ずに倒されてしまうんです。」

「結界を張り直すのが精一杯で結局ジリ貧になっちゃって。」

「ミナが最初に弱い結界を張って、アンが防いでいる間に強力な結界を張るって戦い方だったわよね。」

「そう。攻撃も同じで私が出の早い魔法で牽制してアンがトドメの一撃を繰り出すって戦い方なんだよ。だから、どうしても1人だと威力が足りなかったり、魔法を使う前にやられてしまったりで勝てないんだよね。」

「メイみたいに魔法を剣で斬るとかは?」

「付け焼き刃の対処法が通用する相手ではないと思います。」

「ふむ、ではこうしましょう。」


メイの言った作戦を聞いて3人は本当に通用するのかと半信半疑だったが、このままでは敗北は必至のためとりあえずやってみようということになったのだった。

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