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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
3章 新たな仲間と敵
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44話 黒いアイツ

大変なことになったものだ。

「メイ、どうやって間者を探すの?」

「いつ情報が漏れたのかは分かりませんが、侵入者はいないはずです。」

「どうして?」

「侵入者がいれば分かるようにしてるからです。」

「あなた仕掛けをいくつ用意してるの?」

「まぁ、色々です。」

「またはぐらかして。」

「そういう理由で侵入者がいた可能性は限りなく低いです。つまり、内部犯ということになります。」

「そうね。それでどうするの?」

「後は噂をしているメイドに聞いて回るだけです。怪しい言動をしている人が犯人でしょう。」

「じゃあ早速行きましょう!」

「カレンは来なくていいです。」

「なんでよ。」

「カレンがいたらみんな緊張するからですよ。」

「そんなこと言ったらメイだって怖がられてるじゃない。」

「そうなんですか?」

「そうよ。メイって強いから怖いって思われてるらしいわ。」

「それは知らなかったですね。では、どうしましょう。いきなりつまずいてしまいましたね。」

「メイって魔道具作れたわよね。」

「作れますよ。」

「じゃあ、何か便利なもの作れないの?」

「便利なものと言われても、材料も何もないので厳しいです。心当たりはあるのですけど。」

「それは何?」

「王城で使った魔道具ですね。ただ、まだ動くかが分からなくて。」

「魔道具って動かなくなるの?」

「魔力が無くなれば動かなくなります。あの魔道具の稼動日数は数日なので2年も経ってると動かないかもしれません。」

「なんでそんなに短いの?」

「犯人の目星がついてたので保険だったんですよ。」

「それは再利用出来ないの?」

「試してみないことには何とも言えませんね。」

「それじゃあ試してみましょうか。メイの部屋にあるのでしょう?」

「はい。」


「メイの部屋って物少ないわね。もっと色々買えばいいのに。」

「片付けるのが面倒なので。…この袋の中に入ってるのが魔道具だった物ですね。」

「小さいわね。…きゃあああ!虫!」

「虫じゃないですよ。魔石を加工して、足をはやしただけですよ。ほら。」

「やめて!それを近づけないで!…なんでそんな形にしたのよ。」

「これが一番効率的なんですよ。」

「それで、再利用出来そう?」

「何か怒ってます?」

「怒ってないわよ。」

すごいムスッとしているが、言わぬが花というやつだろう。

「殿下はかなりいい魔石をくれたようです。魔力を込めればこのまま使えるようです。」

「えっ、それそのまま使うの?」

「はい。余計な手は加えない方が誤作動が少ないですから。」

「別にいいけど、私の前には持ってこないでね。」

カレンはこういう虫は嫌いなのか。

発信機付き盗聴魔道具・・・宝物庫にあってもおかしくはないほどの高性能な魔道具。見た目は黒光りするアイツに酷似している。

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