394話 新型
衛兵隊の詰所に向かったメイ達はいくつか情報を手に入れた。
「目撃情報が平民街で0回、商業区で1回、学園区で2回、貴族街で4回と言っていましたね。」
「張り込むなら貴族街か?」
「そうですね。巣が貴族街にあるのか、それとも他に目的があるのか、まだ分かりませんがやるなら貴族街ですね。」
「でも、普段住んでて変なことは無いわよね?」
「あの屋敷は学園区から距離がありますから、学園区と貴族街の境界から調べてみましょうか。」
目撃情報があった場所を調査したり、学園の周りを調査したが魔物の発見から数日経っているからか痕跡は見つけられなかった。
「手掛かりが何も無いわ!」
「うーん」
「どうしたんだ?何か引っかかると言うか、何でしょうか?」
「ドールを使って人海戦術とかはどうだ?」
「人目に付きすぎます。これは最後の手段です。」
「そうか。でも、手掛かりが無いんじゃどうしようも無いな。」
「この装置を置いて今日は終わりにしましょうか。」
「これって街に設置されてる索敵装置の改良版か?」
「よく分かりましたね。あの魔物は魔力を隠蔽しているため普通の魔力感知型の装置では対処ができません。しかし、この装置は隠蔽されている魔力も感知できるためあの魔物でも対処ができるようになったのです。」
「でも、内包してる魔力が分かっても意味無いんじゃないの?」
「はい、そこで従来型の出番です。この2つの装置を繋げる事で隠蔽されている魔力と放出されている魔力の両方を記録する事が可能です。まあ簡単に言うと従来型で感知できないのに新型で感知できればそこに魔物がいる可能性が高いという事です。」
「そっか、それなら無闇に歩き回る必要は無いわね。」
「あと少しですべて置き終わるので早く終わらせてしまいましょう。」
メイの装置を置いた3人は反応があるまで待機という事になった。
「進捗はどうなの?」
「嬢ちゃんが解決策を持ってきてくれたから悪くはないと思うぜ。」
「そう、それなら良かったわ。ねえ、今回の騒動は《神の雷》とかいうのに関係あるのかしら?」
「さあな。アイツらは全員拷問されて死んじまったからな。真相は闇の中だ。でも、この学園都市は派閥関係なく入り乱れている。何か混乱を起こすには絶好の場所だ。何があっても不思議じゃない。」
「そうね。でも、メイさんは自然発生を疑っているんでしょう?」
「自分でも見つけられない魔物を他の人間が見つけて捕まえてその有用性に気付くというのは少し無理があるって言ってた。」
「メイさんでも見つけられないといとなるとそれこそ専門に狩るような人がいないと無理そうね。」
「しかも見た目はただの子犬だ。専門に狩るヤツはいないだろうな。」




