393話 申請
事件を解決しようという事になったカレン達3人は冒険者ギルドに行くことにした。
「衛兵隊がギルドに受注した依頼を解決すれば事件を解決できてランクも上げられられるし、一石二鳥よね。」
「そうですね。あ…」
「どうしたの?」
「私、冒険者証の更新をしていないので失効してます。」
「なに?嬢ちゃんが失効してるなら俺も失効してるな。」
「何やってるのよ。まさかこんな所で躓くなんて」
「まあ、作り直せば良いんですよ。私たちが作り直している間にカレンが依頼を受ければいいんですよ。」
「それが良いわね。そう言えばサキは?」
「アイツが屋敷の外に出るわけないだろう。当然断られた。」
「やっぱり引きこもってますよね。」
「言ってやるな。」
冒険者ギルドに向かい、掲示板に貼り出されている依頼書を見ると目当ての衛兵隊からの依頼があった。
「こういうのは1番最初にとった人だけが受けられるはずなのにまだあるって事は旨みがほとんど無いって思われてるんだろうな。」
「誰も解決出来なかった依頼を解決したらその分貢献度もたくさん貰えるしラッキーね。」
「そうだな。何事もポジティブに捉えることが大事だな。」
「ランク制限が無いみたいですね。私たち2人のランクが低いせいで受けられないという事態は避けられましたね。」
「確かに、タダ働きになる所だったな。」
「それじゃあ行ってくるわね。後で合流しましょう。」
依頼書を剥がして受付に持っていくカレンとは別の受付で再発行の申請を行う。
「依頼受けられたわよ。…何やってるの?」
「再発行してもらおうとしたらこの書類に必要事項を書いてくださいって言われたんだよ。」
「今日中に全ての手続きを終わらせて調査をするのは厳しそうですね。」
「どうしてそんなにめんどくさい方法なのかしら?」
「冒険者証の再発行手続きに手間を設ける事で冒険者はギルド証を失効しないように気を付けますから、その分職員の仕事が減るんですよ。」
「おーし、出来た。それにしても失効した理由なんて書く必要あるのか?」
「何か理由を考えるのは結構手間ですからね。まあ、一言書いておけば良いでしょう。」
それからしばらく経った後、ギルド証が再発行された。
「やっとだな。次失効しても再発行はしないな。うん」
「本業が忙しいせいで冒険者なんてやっている時間無いですからね。」
「嬢ちゃんは結構暇そうじゃないか。」
「ケンカ売ってるんですか?私だって忙しいんですよ。」
「ごめんて怒るなよ。嬢ちゃんは時間を作ろうと思えば作れるんじゃないかって言いたかったんだ。そんな事より早く行こうぜ。ギルドなんて長居する場所じゃない。」
「まったく、まずは衛兵隊の詰所に行って情報を聞きましょうか。」
「それじゃあ行くわよ。パパッと解決して皆を驚かせちゃいましょう。」
元気良く歩いていくカレンの後ろをついて行く2人だった。
冒険者ギルドでカレンにちょっかいを出そうとした冒険者にはもれなくカイトとメイの濃密な殺気が叩きつけられていた。




