391話 軟弱だなー
お久しぶりです。リアルが忙しくまったく執筆に時間を割く事が出来なかった愚か者でございます。今日からまた更新を再開していくので楽しんでいただければ幸いです。
カイトはなるべく人気が無い場所を通って逃げる。
その後ろを男が追いかける。
男は銃を乱射するが、カイトはアクロバティックな動きで器用に避けていく。
「ちょこまかと!逃げるな!男なら正々堂々と戦え!」
「暗殺者に言われたくないんだよ!悔しいなら当ててみろヘタクソ!」
「なんだと!」
カイトはヘイミュート邸の庭に降り立つ。
「厄介者を連れて来たわね。」
「こんなに立派な物を用意したんだ。使わないと損だろ?」
「メイさんに怒られても知らないわよ。」
「それは困るな。バレる前に撤収するか。」
「よそ見をするとは余裕だな!?ぎゃあああ!」
「やっぱり引っかかったな。」
「な、何が…」
「屋敷の周りには結界が張られているのさ。俺には害が無いが、部外者のお前には牙を剥いたってワケだ。普段は触れただけで消し炭になるレベルの結界の威力をお前のために下げてやったんだから感謝しろよ?」
「もう気絶してるわよ。」
「あれくらいで気絶するなんて柔な鍛え方をしてるんだろうな。」
「あんたが頑丈すぎるだけじゃない。というかなんでそんなに血だらけなのよ。」
「これくらい勝手に治るさ。」
「そういう事じゃないわよ。服もボロボロだし、こんなのでカレンの前に出たら過保護なあの2人に殺されるわよ。」
「…ありえないと一蹴出来ないのがまた何とも…」
「キズは塞がってるみたいだし、まずはタオルで血を拭いて。それからこれに着替える。」
「準備がいいな。ありがとな」
「ちょっと、ここで脱がないでよ!」
「上をちょっと着替えるだけじゃないか。…よし、じゃあ行ってくる。」
「まったく」
気絶させた男と縄で縛って放置していた男を担いで事務所まで移動する。
その途中でメイと遭遇する。
「嬢ちゃんじゃないか。どうしたんだ?」
「カイトが帰って来なかったので探していたんですよ。」
「そっちはどうだったんだ?」
「事務所の方も襲撃を受けましたが、無事に全員捕縛しました。」
「さすがだな。じゃあコイツらも運んでヤツらに任せちまおうか。」
「はい。外に出ているのが見つかると衛兵隊に目を付けられてしまいますからね。」
「目を付けられてるのは今さらだろ。」
「うるさいですよ。」
こうして誰にも気付かれる事無く敵からの攻撃を返り討ちにしたメイは後の対応を組織に任せ、背後関係を調べてもらうことにしたのだった。




