388話 神の雷
メイは学園が閉鎖され暇を持て余していた。
「やる事がないです。」
「宿題出てたでしょ?」
「あんなのすぐに終わるじゃないですか。」
「そこそこ量はあったと思うんだけど。」
「問題は簡単でしたから。」
「嬢ちゃん、話がある。」
「カイト?どうしたんです?」
カイトが手招きするのでカレンから少し離れた場所に移動する。
「何があったんですか?」
「組織の連中が何者かに殺られている。ヤツら敵の正体を掴めていないらしい。」
「暇を持て余してはいられなくなりましたね。私は事務所の方に行きます。屋敷の守りは任せましたよ。」
「任せとけ。」
組織の事務所に向かうとすぐに迎え入れられた。
「来ると思ってたよ。」
「現状は?」
「既に10人殺られてる。このままだと俺たちの支配が揺らぐ可能性がある。マズイ状況だ。」
「敵の目星は?」
「実は組員の死体からこんな物が見つかった。」
「これは、鉛弾ですか。」
「そうだ。こんな物を使う組織は1つしかない。その組織の名前は《神の雷》だ。転生者の末裔らしくてな。その転生者は武器を作れたんだと。で、それを使って暗殺家業をやってるってワケだ。」
「なるほど。魔力を使わない武器だからこそ証拠が残りにくいという事ですね。あなたはどうして知っているんです。」
「同じような現場に遭遇した事があったからさ。あの時、俺たちはただのチンピラだった。でも、ちょっとした集まりには参加してたんだ。そこをヤツらが襲撃したんだ。俺たちは端っこにいたから難を逃れる事が出来たが中央にいたヤツらはズタズタにされていた。」
「そうですか。敵と武器が割れているなら対処は容易いですね。今はこの街も騒がしいですし、衛兵に気づかれる前に排除してしまいましょう。」
「既に組員にも敵の目星や対処方は伝えてある。この魔道具があれば敵がいると分かってさえいれば殺られることはない。」
「囮を使いましょう。」
「今街にいる組員を引き上げさせて1チームだけ外にいる状態にしよう。そうすれば必ず食いつくだろう。」
「狩る側はどちらなのか教えてあげるとしましょうか。」
「ワオ、悪い顔だ。」
「とてもキュートでしょ?」
「ああ最高だぜ。」




