387話 襲撃
メイが授業を受けていると外が騒がしくなった。
「何かあったんでしょうか?」
メイが不思議に思っていると、結界に反応があった。
「中等部の校舎に張っている結界を壊そうとしていますね。学園の許可証を持っているなら素通りできるようになっているのですが、どんな不届き者が来ているのでしょう?数が増えましたね。」
メイは気付かれないように教室を抜け出し不届き者が正体を確認しようとした。
「あれ?何もいない?反応はここにあるんですけど。」
「師匠!」
「フラスじゃないですか。どうしたんですか?」
「高等部の方に魔物が出たんだ。それで魔物を追いかけて来たんだけど、見失ってしまったんだ。」
「魔物が?私も校舎に入ろうとしている反応があったので見に来たんですけど、何もいないんですよね。」
「どういう事だ?今何かの存在は感じる?」
「いえ、完全に消失しました。」
「この街には結界が張られていて勝手に出入りできないはずなのに。」
「最近街の中で魔獣を見かけたんです。もしかしたらその類の魔物かもしれません。」
「俺たちならあの程度切り抜けられるけど、戦闘が不得手な学生や一般人が遭遇したら大変な事になってしまう。」
「学園を閉鎖するしかないかもしれませんね。」
「そうなるか。衛兵隊も到着したようですし、後は彼らの領分です。彼らの決定を待ちましょう。私は見つからない内に帰ります。それでは」
「はい。また」
フラスと別れて教室に戻るとまだ誰もメイがいないことに気付いていなかった。
「フフフ、最近習得したダミーを作る魔法は結構便利ですね。」
メイが前を向くとダニエルがじっとこちらを見ていた。
どうやらダニエルは気付いていたが黙っていたらしい。
授業が終わるとダニエルに呼び出された。
「お前何やってるんだ。あんな微妙に似てないダミーを置いていくなよ。」
「もう少し精度をあげないといけませんね。」
「それで、何があったんだ。高等部の方は何やら騒がしいし、それと関係があるんだろ。」
「そうですね。高等部の方で魔物が出たらしいです。それが中等部の方まで逃げてきていたとかで少し騒ぎになっていますね。」
「なるほど、道理で衛兵隊が出張ってきてたワケだ。仕留めたのか?」
「いえ、まだです。それどころかどこにいるかも分かりません。」
「それは弱ったな。生徒にケガがあったら大変な事になるぞ。」
「中等部の校舎の周りには結界を張ってあるので安全ではありますが、正直それ以外の安全は保証できません。学園長は結界の存在を知っているのであの人に従ってください。」
「分かった。とりあえず話し合ってみるお前は帰ろうとする生徒がいたら止めてくれ。」
「分かりました。」




