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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
10.5章 暗部の役目
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343話 任務完了

魔道具からの映像を見てピーターは何か気づいたらしい。

「気づいた事があるんだけどいいかな?」

「どうしたんだ?」

「これ、この男を監視してるヤツらは俺たちの他にいるんじゃないかな?」

「どういう事だ?」

「この男は囮なんだよ。この男が属している組織は男にいつも同じ行動をさせる。この男が同じ行動をしている間は捜査の手が及んでいないって事で、姿を見せなくなれば捕まったっていうことになる。」

「つまり、コイツを捕まえればその背後にいる組織に逃げられるって事か。」

「そういう事。前に知り合いのおじさんから聞いた話なんだけどね。」

「分かった。その可能性も含めて指示を仰ぐ事にする。」



監視を始めてから数日が経過し、男の行動をまとめる。

「色々と大丈夫なのかしら?」

「何がだ?」

「バックの組織がいる可能性とかよ。それは気にしなくていいって言われたんでしょ?」

「ああ、向こうは背後にある組織に見当がついてるんだろ。」

「それならいいけど。ピーターが来てくれたおかげで4時間の休憩が出来ていたけど、やっぱりそれだけじゃ休息が足りないわよね。」

「最初の数日は2時間交代だったからな。かなりしんどかったな。」

「やっと解放されるのね!」

「そうだな。報告書もできたから、今日くらいはなんか食べに行くか?」

「それもイイわね。ステーキ食べに行きましょ。ゴチになりまーす」

「テメェ、それが目的だな。まぁいいや。経費で落とそうっと。」

「なんでも経費で落とせばいいと思ってるでしょ...」

「じゃあ、ピーターは食わねえのか?」

「...食べる。」

「うし、じゃあ行くぞ」


次の日、報告書を渡し、この件はカイト達の手から離れた。

その後、身元不明の遺体が見つかった事は少しだけ人々の噂になったが、すぐに忘れ去られていったのだった。



「カイト君達は良くやってくれているようですね。」

「そうだね。とても助かっているよ。まだまだ実戦投入するには未熟な隊員が多くてね。」

「彼らの縄張りで身元不明の遺体が見つかったとか、警戒されてしまうのではありませんか。」

「これは警告だよ。我々はすべてを知っているというね。それを理解している癖にわざわざ説明させるなんて嫌味な人だなぁ。」

「何の事か分かりませんな。」

「「ハッハッハ」」

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