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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
2章 陰謀の王都
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33話 潜入

私は今黒幕の屋敷に来ている。

王太子の護衛は騎士に任せてきた。

ここであの豪華な部屋だったのが役にたつとは。

一人部屋だから勘ぐられることがない。


数人の男が庭を警備している。

あの動きは素人か、あれくらいなら苦労することはないだろうが、問題はこの魔法か。

登録していない人間が入ると警報が鳴り響くという物だ。

暗黒術か。魔族が関わっているようだ。

まぁ、この程度欺けなくてどうするのかという感じだな。


よし、解除完了。

主の部屋はどこかな。

「まだ、ファイネスのガキを殺せないのか。」

「申し訳ありません。肝心なところで邪魔が入っていまして。」

「言い訳はもういい!申し訳ないと思うなら早く殺せ!」

「御意に。」

殺させはしない。死ぬのはお前たちの方だ。

「クソッ!儂がこの国の王になるにはファイネスが邪魔だと言うのに。おい!」

「何かご用命でしょうか。」

「風呂に入る。準備しろ。」

「承知致しました。」

ふむ、部屋から出ていったようだ。好都合だ今のうちに部屋を調べよう。


これって地下室?何かあるかもしれないし、入ってみるか。

これは…これでヤツを処刑台に送ることができる。

この派閥ほぼ全ての貴族が関わっているのか。

これは国が揺らぐな。魔族の目的はこれだろうか?

サイレス・ガイルってあの騎士団長か、あの人も関わっていたのか。

あの人を殺すのは惜しい、書類の改ざんをしよう。

こことここの名前を変えて、ここの整合性を合わせれば、出来た。ふふふ。

カツーン、カツーン

ヤバ。降りてきたみたいだ。

片付けないと。

隠れる暇が無いな。


ガチャ

「ふむ、何かが侵入したかもというから来てみたが、何もいないじゃないか。」

危ない。

魂魄魔法«幻視(イリュージョン)»

本来は認識を変化させる魔法なんだけど、見えないように認識を変化できるのかは賭けだった。

何とか、賭けに勝ったようだ。

「誰もいなかったし、報告するか。」

この屋敷からは魔族の魔力を感じていたが、あの男からはそれ以上の魔力が漂っている、だがあの男は魔族では無い。

魔族ならこんな子供だましの魔法など効かないからだ。

あの男の近くに魔族がいるのだろう。

それにあの暗黒術も私に感づいたのも魔族だと思っていいだろう。

魔族に暴れられると面倒だ、やるなら一気に決着をつけなければ。


だが、相手は大貴族だ。下手に動けば私が悪者にされかねない。

とりあえず、今回はこれで引き上げて情報を共有しよう。

何かあったのかと勝手に動かれても困るし。


次はお前たちが狩られる番だ。

密かにほくそ笑んだ私は夜の闇に消えるように屋敷を去った。

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