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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
10章 中等部3年生前編
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313話 親子水入らず

今日は辺境伯が屋敷に来ていた。

「お父様、お仕事は大丈夫なの?」

「大丈夫さ。私がいなくなってもやっていけるように調整しているからね。今日1日はカレンちゃんと一緒に居れるよ。」

「そうなの!嬉しいわ!」

2人はこんな事があったのだと親子水入らずで話している。


「学園は楽しいかい?」

「ええ、楽しいわ。」

「第3王子の様子はどうだい?」

「王子の様子?別に普通だけど…あ、でも前よりも態度?は良くなったわ。王子が関係するトラブルが無くなったもの。」

「そうか。それはいい事だね。」

その後は、カレンの魔法を見て盛大に顔を引き攣らせたり、外に出てカレンの服を大量購入したりした。



「もう夕食の時間か。時間が過ぎるのは早いね。」

「そうね。今日は楽しかったわ。久しぶりにお父様に甘えられたもの。」

「ウチの娘はなんて可愛いんだ!」

「叫ばないの。恥ずかしいじゃない。」

「恥じらう姿も可愛いよ。」

「もうー!」


辺境伯が自室に戻るとメイを呼んだ。

「カレンちゃんの様子はどうだい?」

「成績はトップクラスですし、教師からの反応も良いですね。ただ、侯爵以上の令嬢から反発が起きているようです。」

「まあ、それは仕方ないだろうね。伯爵なんて上級貴族の中でも最下位だからね。上の身分の貴族は面白くないだろうね。」

「カレンが私たち平民に優しいのも反発の原因でしょう。」

「メイ君は動いたのかい?」

「カレンに止められましたし、直接的な事は何もしてこないので放置ですね。」

「今後も監視を続けるように。何かしてきたら徹底的に分からせてあげなさい。」

「分かりました。それはそうと、カイト達はどうですか?」

「あまりやりたくない仕事みたいだけど、頑張ってやっているようだね。」

「そうですか。カイト達に任せて正解でしたね。」

「そうだね。カイト君とサキ君のコンビは不可能な事も可能に変えてしまう力があるようだね。」

「信頼関係がとてつもなく強いですからね。」

メイからカレンの様子を聞いた辺境伯は次の日の朝帰って行った。

「次に会えるのはいつかしら?」

「また数ヶ月後には会えますよ。」

「そうね。お父様に話すための話題もたくさん作っておかないとね。」

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