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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
10章 中等部3年生前編
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309話 疑わしきは罰する

試験が終わった後、カレン達と合流する。

「パルス、久しぶりですね。」

「うん、久しぶりだね師匠。こんな所で会うとは思ってなかったけど、会えて嬉しいよ。」

「それにしてもお前、背伸びたな。俺より若干大きいじゃねえか。」

「師匠が身体作りには栄養を摂ることが1番だって言ってたからたくさん食べたらブクブク太っちゃってさ。前よりも体力落ちちゃうし、これはヤバいと思ってダイエットしたらこうなったんだよ。」

「太ったパルスw」

「笑わないでよ。あの時は焦ったんだから。こんな姿を師匠に見られたら自己管理ができてないって絶対怒られるからね。」

「ハハハ」

「師匠は、縮んだ?」

「縮んでないです。このノッポめ。」

「師匠って全然成長しないんだよ。」

「私は成長が遅いだけで、全く成長してないわけじゃないですから。」

「そんな話は置いといて、僕の試験はどうだった?」

「そんなって…及第点レベルですね。強化も弱化も、もう少し強力であれば、文句無しの満点だったんですが。」

「例えばどれくらい?」

「ゴブリン程度あれば動けなくなる程度弱化出来れば上出来ですし、強化はワイバーンを一撃で倒せるくらいは欲しいですね。」

「ゴブリンって結構体力有り余ってるから弱化しても走り回ってるんだよね。それと、ワイバーンか。ワイバーンって皮膚が硬いし分厚いからダメージが通らないんだよね。それを一撃か…」

「強化魔法と弱化魔法を専門にするのであればそれくらいできないとパーティに入れる意味がありませんよ。」

「うーん。相変わらず師匠は厳しいな。」

「魔法のことは分からねえけど、頑張れよ。」

「そう言えば、お兄さんもこっちに来てるって聞いたんだけど。」

「カイトですか。今彼は王都に行っているので、ここにはいません。」

「そうなんだ。残念。」

「お、みんないたんだ。パルス、久しぶり。」

「久しぶりだね。」

「フラス。そっちは終わったのか?」

「ああ、さっき終わったばかりだよ。ソッチは師匠が試験官をしたって聞いたんだけど、どうだった?」

「ちゃんとやってたよ。すごく早く終わったけど。」

「そうなんだ。師匠のことだから阿鼻叫喚の地獄でも作り出すのかと思ったよ。」

「フラスが私の事をどう思っているのか、良く分かりましたよ。」

「私達もそれを期待してたのに、それがなくて残念だったわ。」

「あなた達もですか。」

「おい、一緒にしないでくれよ。」

「何言ってるのよ。1番楽しみにしてた癖に。」

「クレソン」

「ち、違うんだ師匠!俺は無実なんだ!」

「私、疑わしきは罰するので、覚えておくように。」

「そんなぁ〜」

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