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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
10章 中等部3年生前編
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307話 サプライズ

最近時間が取れません。ぐうたらな生活がしたい…

「パルスから手紙が来たんだ。もうすぐ着くってさ。」

「パルス?クレソンくんの友達?」

「師匠の5人目の弟子だ。」

「5人目なんだ。一体何人いるの?」

「ヘイミュート辺境伯領の弟子は5人だけだぜ。」

「そうなんだ。」

「パルスはどれほど成長しているでしょうか。楽しみですね。」

「そのパルスって子はどんな子なの?」

「パルスは魔法士で強化魔法が得意だったな。末っ子みたいな感じで素直な弟分だな。」

「へー、仲良くできるといいな。」

「大丈夫だろ。人見知りって訳でもないからな。」

「もし、パルスも『白夜』に入れるなると、後衛多すぎません?」

「ええと、アンとミナと準レギュラーのカレン様とアリュールか。確かに多いな。」

「準レギュラーってなんですか。」

「毎回一緒には来ないけど、一緒に来る頻度が多い人かな。冒険者ギルドだとパーティ揃ってないと依頼を受けられないんだよ。だから、正式なパーティではないけど、よく組む人の事なんだ。」

「なるほど。」

「問題はフラスだよ。高等部に上がるからギルドに行けないかもって言っててさ。もしそうなると前衛が1人になってキツいんだよ。」

「全員にある程度身を守る術を叩き込みましょうか?」

「やめたげて。師匠のある程度は魔物の大群に突っ込んでいって無傷で帰ってくるレベルだろ。」

「冒険者なら不測の事態があるはずです。それに対応できるようにするだけですよ。」

「フラスが大丈夫なら、それでいいんだけど。ダメならみんなの意見を聞いて考えるよ。」

「うん、それがいいと思うよ。」

「お、お前ら集まってたのか。」

「ダニエル先生。どうかしたのか?」

「実は入学の試験官を生徒にさせてみようってなっててさ。とりあえず3年の実力者に声を掛ける事になったんだ。実力者って言っても、お前らとカレンの4人なんだがな。」

「どうしてそんなことに。」

「危なくないか?」

「俺もそう思う。お前らの学年が豊作だっただけでこんなに集まる方がおかしいんだよ。とは言え、決まっちまったモンはしょうがない。受けてくれるか?」

「うーん。俺はパス。」

「私もやめておこうかな。手加減出来なかったら危ないし。」

「私はやってもいいですよ。」

「え!お前が1番断りそうだと思っていたのに。」

「今年も私の弟子が入ってきますからね。サプライズですよ。」

「うわぁー。そんなサプライズいらねぇ…」

「何か言いましたか?クレソンは私に出迎えてもらえたら嬉しいですよね?」

「ハ、ハイ…ソウデスネ。」

「メイちゃん。圧が強いよ…」

「お前ら仲良いな。」

「どこら辺が仲良く見えたのか教えてほしい…」

「とにかく、メイはやるんだな。後でやっぱ無理とか言われてもダメだからな。」

「はい。」

「じゃあ、伝えておくよ。じゃあな。」

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