表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
9.5章 勇者の選択
327/502

303話 嫌がらせ

剣を投げ捨てたメイを見て、

「クヒヒ。あ、みんなもう起きていいよ。」

ランメルがそう言うと、魔族達がムクリと起き上がった。

「…身代わりの魔道具ですか。」

「正解!3つも持っていかれるなんて、大赤字だよ。クヒヒ」

「まさか、あんな一瞬で殺られるとは思っていなかったが、用心はしとくべきだな。」


「魔法を使おうなて考えるなよ。さすがにこの距離だ、俺たちの方が速い。」

「…」

「それじゃあ、やっちゃって!」

「な!おい!卑怯だぞ!無抵抗の人に手を出すな!」

「ゴメンね?アイツは私たちにの手に負えないバケモノだからさ。殺しとかないといけないんだ。クヒヒ」

魔族達は黒いオーラを放つ短剣を取り出し、メイに突き刺した。

黒いオーラはメイの中に流れ込んでいくと、ドンドンメイの顔色が悪くなっていく。

「グ!うぅ…ハァ…ハァ」

フラフラとしながらも、まだ意識を手放すことはないメイ。

「うーん。まだ耐えるねぇ。もう一本いこうか。クヒヒ」

「そらよ。」

グサリとメイの背中に短剣が突き立てられた瞬間、メイは絶叫した。

「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

「彼女に何をしたんだ!」

「闇を注入したんだよ。アレはもう君の知っている使徒様じゃない。闇の力を使って暴れる怪物さ。エネルギーが切れたら勝手に止まるから、心配しなくていいよ。2本刺したから2週間くらい暴れるけどね。」

「なんてことを!クソ!離せ!」

「いいよ。私たちもここにいれば危険だから、余計な荷物は持っていけないからね。君はここでアレに殺されるのさ。勇者がどれだけ特別でもアレには勝てない。それじゃあ、さようなら。みんな行くよ。クヒヒ」

「おい!待て!クソ、どうすれば」

ユリエスが悩んでると、カイトがガレキから出てきた。

「う…頭がクラクラするぜ。」

「お兄さん!?ちょうどいいところに!」

「どうしたんだ?」

「使徒様をなんとかしたいんです!闇の力を注入されたせいで、暴走しているらしくて…」

「なるほどな。黒幕のヤツらは?」

「空を飛んで逃げちゃいました。ほら、アソコに黒い点が見えるでしょう。」

「ホントだ。ん?アレはランメルじゃないか!また逃げられたのかよ!!今は追いかけられないが嫌がらせはしてやる。俺が唯一覚えた魔法を喰らいやがれ!狙撃(ワンショット)

カイトの放った魔法は飛距離が長いため減衰しつつも、ランメルにヒットし、撃ち落とした。

「よし!コレでスッキリ。後は…嬢ちゃんの方か。本気でやり合うことは無かったな。今回は俺が助けてやるよ。」

メイは自分で捨てた剣を拾い、臨戦態勢に移っていた。

「なんて殺気だ…!」

「呑まれるんじゃない。そんなモノは気のせいだ。相手を見極めれば、惑わされることは無い。俺の師匠の言葉だ。」

「は、はい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ