番外編 カレンが根源魔法を習得するまで 1
剣姫祭の1か月前、カレンは魔法についてサキに相談した。
「魔法のことで相談したいの?」
「うん。メイに勝てるようになりたいからね。」
「そうねえ。基礎は文句無しだから、応用ね。何か切り札になりそうなのはあるかしら?」
『根源魔法はどう?アンタが不器用すぎて制御出来なかった魔法。』
「そう言えばそんなのもあったわね。」
「根源魔法?」
「根源魔法は世界の根源にアクセスするとかなんとか…」
『要するに、世界を形づくる不思議パワーを使う魔法よ。』
「ふーん。なんだかすごそうね。」
「私、全然制御できなくて諦めたのよね。」
「じゃあ、どうするの?」
「発動までならなんとかできるわ。それ以降はなんとも言えないんだけど…」
「色々と不安ね…」
『勉強に使った本は捨てちゃったかしら?』
「あの本はどこにいったかしら?ちょっと探してみるわね。」
「お願いするわ。」
数時間後
「無いわ!もしかしたら、ヘイミュート領の屋敷に置いてきちゃったのかも。」
「取りに行く?」
「授業は?」
「ちょっとくらいサボっても大丈夫よ。」
「誰の影響を受けたのかしら…」
『私たち含めて教育に良くなさそうなのが揃ってるからね。』
「私は違うわよ。」
『人見知りの引きこもりが何言ってるの?』
「う、うるさいわね!引きこもりじゃないもん!」
「もう良いから早くいきましょ?」
厳しいメイド長の静止を振り切り、ヘイミュート辺境伯領に出発する。
「この道を行くの久しぶりね。」
「1番最近なのは帝国軍が攻めて来た時だっけ?」
「そうそう、メイさんと一緒に急いで帰ったのよ。」
「あれからもう1年も経ってるんだからすごいわね。」
「色々あったものね。」
その日の夜
濡れタオルで身体を拭いていると、
「アンタ…それは…」
「え?どうしたの?」
「この裏切り者!」
「え?え?」
『このバカはね。アンタの胸が大きいことを嘆いているのよ。』
サキは自分の胸に手を当てて嘆く。
「大丈夫よ。胸の大きさが魅力じゃないわよ。」
「胸があるヤツはみんな同じこと言うのよ!!」
『カレンは結構着痩せするタイプなのね。見てて分からなかったわ。』
「そうかしら?そこまで大きくないと思うけど。」
「それは私の事をバカにしてるのかしら??」
「サキ、落ち着いて。情緒不安定になってるわよ。」
『放っておきなさい。何か言う度にダル絡みされるわよ。』
「えぇ…」




