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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
9章 中等部2年生編後編
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289話 解説のクレソン

DクラスとEクラスの試合が終わった後、AクラスとCクラスの試合が始まった。

カレンは去年と同じく4番手だったが、カレンが出るまでもなく、Cクラスを完封した。

「みんな強いね。」

「元々、Aクラスにいるようなヤツらは小さい頃から英才教育受けられる上位貴族だから、並の実力じゃあ歯が立たないんだろうな。」

「可哀想になるくらいの完封負けだったもんね。」

「この次はBクラスとEクラスだったよな。」

「そうだね。抽選でシード枠になったBクラスだよ。シードって楽でいいよね。」

「どっちにしろ師匠と戦うんだから一緒だろ。」

「確かに…」



BクラスとEクラスの初戦、Eクラスは出番を変えていた。

「メイちゃんじゃないんだ。」

「俺とアリュールとの試合は他人が見ると激戦だからな。休ませるという判断だろ。」

「実際には一日中続けられるのにね。」

「体力もバケモノレベルだからな。」



Eクラスの選手は奮戦し、4人が負ける前に3人を道連れにした。

「アイツら根性あるな。」

「メイちゃん、実技の授業で色々やってたみたいだよ。」

「なるほどな、どうりで戦い方が似てると思ったんだ。」

「あ、メイちゃんが出てきたよ。」

「後は任せろって言ってるな。」

「読唇術だっけ、よく分かるね。」

「狩りをしてる時に声は出せねえからな。冒険者したいならできて損はない。」

「そんなこと言ってたらあっという間に2人倒しちゃった。」

「あの細腕にどれだけの筋肉が詰まってるのか、何度見ても不思議だぜ。」

「魔力強化は身体能力に依存するから、確かに異常ってレベルの強化率だよね。」

「今回は舞台が壊れてないから次の試合が早く始まったな。」

「というか、舞台の補修のせいで予定よりも遅れてるんだよね。」

「ほとんどお前のせいだからな?」

「メイちゃんやクレソンくんだって石の地面踏み抜いてたじゃん。同じ人間だよね?」

「人間以外の何に見えるってんだ。」

「筋肉お化け」

「誰が筋肉お化けだ!!石の床くらい強化したら簡単に破壊できるだろ。」

「踏み抜かれないように丈夫に作ってあるんだけど。」

「じゃあ、脆いところ踏み抜いたんだよ。こんな話してないで試合見ようぜ。ちょうど、カレン様が出てきたところだ。」

「また、メイちゃんが1番手になってる。」

「3人抜きとはやるなぁ」

「今回はメイちゃん木刀持ってないよ。」

「魔法で戦うつもりか。」

「カレンちゃんの得意な魔法は火だから木刀じゃ太刀打ちできないと思ったんだね。」

「火が使えるのはお前もだろ?」

「単純な火力はカレンちゃんの方が上なんだよ。魔力のコーティングなんか関係なく、すべてを蒸発させられる火力。私は氷と水も使えるから総合的には同じくらいなんだけどね。」

「なるほどな。俺と相性最悪じゃねえか。良かった勝たなくて。」

「カレンちゃんの周りの温度が上がってるみたい。」

「やる気まんまんか。今回も長引きそうだな。」

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