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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
9章 中等部2年生編後編
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279話 盗み聞き

「カイト…」

「サキ!無事だったのか!今行こうとしてたんだ。」

「え、鎖で縛られてたのに」

「あれくらい簡単に解けるさ。それで、今どうなってんだ?」

「メイさんが助けてくれたわ。」

「嬢ちゃんは?」

「魔法でアナを分離してどっか行っちゃった。」

「めちゃくちゃやってるな…」

「そうね…あんな助け方されるなんて思ってもなかったわ。」

「どうしたんだ?そんな顔して」

「ごめんなさい。こんなことになっちゃって。」

「もういいんだ。気にしないでくれ。」

「違うわ。事情がどうであれ私は裏切り者よ。どうなるか分からないわ。だから、今のうちに謝っておこうかと思ってね。」

「そんなこと言うんじゃない。俺が何とかするから」

「そんなのムリよ。カイトの負担になりたい訳じゃないのよ。」

「お前を諦めるなんて冗談じゃない。お前の告白に答えてなかったな。…俺もサキ、お前が好きだ。」

「フフ、顔が真っ赤じゃない。」

「わ、笑うんじゃねえよ。」

「カイト、もっと屈みなさいよ。」

「な、なんだよ…!」

サキはカイトの頬にキスをすると、カイトは一瞬呆けた後、勢いよく後ずさった。

「ななな!」

「そんなに驚かないでよ。それともイヤだった?」

「い、嫌じゃない…その、嬉しかったけど、いきなりで驚いただけだ。」

「これで満足ね…」

「イチャイチャしているところ申し訳ないですけど、いいですか」

「「きゃあああ!!」」

「うるさいですよ。」

「どどど、どこから聞いてたの!?」

「私は裏切り者よのところからですけど。」

「結構聞かれてるー!!」

「サキさんが始末されなくてもすむ方法が一つだけあるんですけど。聞いてみます?」

「何だそれは!」

「サキさんに契約を破れば死ぬ呪いをかけるんですよ。」

「それって奴隷じゃないか。」

「裏切り者には粛清を。これが裏のルールです。奴隷に落ちるだけならマシだと思いますけどね。」

「やるわ。生きられるなら奴隷でもなんでもやってやろうじゃない。」

「その意気ですよ。呪術«死の法則(デッドルール)»」

「う…ちょっと気分悪くなってきたわ。」

「強力な呪いですから、数日は調子が悪くなるでしょう。主人はカイトにしときました。」

「俺なの?」

「サキさんの扱いを1番知っているのはカイトですから。契約内容は主人を裏切らないことです。辺境伯様には私が言っておきますから、安心してください。」

「アナはどうなったの?」

「アナとは話しをして分かり合いましたよ。ね?」

『ヒェッ』

「話の意味が違う気がするのは俺だけか?」

「アナはサキさんの1部らしいですけど、本当ですか?」

「ええ、本当よ。」

「なら、アナをサキさんと同化させましょう。2つの人格を1つにするので大変ですが、これが最善策だと思っています。」

「えっと、じゃあそれでお願いするわ。」

「任せてください。」

メイは力強く胸を叩いた。


その頃のピーターは、

「なんだこの建物、広すぎるだろ!」

迷子になっていた。

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