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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
9章 中等部2年生編後編
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275話 誘拐

カイト視点


「挟み撃ちで行くぞ!」

「おうよ!」

息のあったコンビネーションで攻撃を繰り出すカイトとピーター

「クヒヒ、さすがに、キツいかな。おっと危ない。」

「避けんじゃねえよ!」

「避けないと死ぬでしょ。というかそっちこそ避けてるじゃないか。」

言い合いをしながらも戦いが止まることは無く、むしろ徐々に激しさを増していった。

だが、その均衡はランメルに傾いていった。


「なんだこれは…」

「身体が、動かない…」

「もう忘れちゃったのかな。僕の得物は毒だよ。クヒヒ」

「対策はしていたはずなんだがな。」

「2人でも攻めきれなかったのに、毒に侵された身体で勝てると思うのかい?クヒヒヒ」

「やるに決まってんだろう。お前はその毒でたくさんの人を不幸にする。絶対に許しちゃなんねえんだ。」

「そこまで想っていてくれるなんて嬉しい限りだよ。クヒヒ、でも、本当にキミに用があったのは僕じゃない。」

「どういうこと…!ガハッ!」

カイトの胸からは銀色に光る刃が生えていた。

「カイト!?お前、何を!」

「邪魔したらダメだよ。クヒヒ」


「グ…お前、なんでだ…サキ!」

「久しぶりね。でも仕方なかったの。あなたを私だけのモノにするには、こうするしかなかった。」

「…お前、サキじゃない。身体はサキなのに、中身がまるで違う。」

「正解!よく分かったわね。でも、カイトなら見抜いてくれると思っていたわ。」

「お前は何者だ!?サキに何をした!」

「私はアナ。サキが作り出したもう1つの人格。サキは私の中で眠っているわ。いつ目覚めるのかは知らないけどね。それじゃあカイト、私とあなたの家に帰りましょう。」

「うわああぁぁぁ!!」

「カイト!クソ!邪魔するな!」

「毒を喰らってもそんなに動けるなんてまさにバケモノだね。クイーンもやられたみたいだし、僕も帰るとするよ。」

「待て!逃がしてなるものか!」

「無理しない方がいいよ。毒で死んじゃうからね。クヒヒ」


メイが到着する頃には敵はいなくなっていた。

「ピーター、カイトはどこですか?」

「連れていかれてしまった。俺は、何もできなかった。」

「ピーター、あなたも酷い怪我をしているじゃないですか。それだけ必死に喰らいついたのでしょう?」

「俺たちには油断があったんだ。そこをつかれた。」

「命があるなら次、同じ失敗をしないようにすればいいんです。幸いカイトには試作の発信機を渡していたので、場所は分かります。なので、対策していきましょう。」

「そうだな。」

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