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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
9章 中等部2年生編後編
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274話 因縁

「やっぱり有益な情報はなかったな。」

「そうですね。潰してしまいたいのはやまやまですが、手がかりがなくなりましたね。」

「俺がいない間に色々あったみたいだね。」

「そうなんだよ。大変だったんだぜ。」

依頼で少しの間街を離れていたピーターと情報共有していると、強烈な悪意を感じた。

全員がすぐさま反応し、悪意の出どころを探す。

「外に出てみましょうか。」

「そうだな。」

「色々状況が変わりすぎて把握が難しいよ。」

3人が外に出ると、

「やあ、久しぶりだね。クヒヒ」

「な!ランメル、お前はサキに殺されたはず!」

「蛇は執念深くてね。キミに復讐しに来たのさ。クヒヒヒ」

「はっ!お前が生きているなら必ず殺さなければならなかった。探す手間を省かせてくれて感謝するぜ。」

「カイト、俺と2人で協力しよう。確実に倒すんだ。」

「ああ、いいぜ。」

「クヒヒ、そうだ。メイちゃんが仲間はずれになってるね。おいでー」

ランメルに呼ばれた存在はチキチキと音を立てながら降り立った。

「ソイツはメイさんをコピーしたカマキリじゃないか。」

「お前らが回収してたのかよ。」

「クヒヒ、カマキリじゃないよ。この子の名前はクイーンだよ。」

「その風貌、完全に死神じゃねえか。」

「細かいことはいいんだよ。クヒヒ」

「細かくないと思うんだけどな。」

「まあ、そういうワケで、メイちゃんと戦ってきな。」

クイーンは無言で頷くと、メイの方に向かっていった。

「さて、君たちの相手は私だ。嬉しいだろ?クヒヒ」

「ああ、嬉しくて涙が出てきそうだぜ。」

「行くぞ」



メイ視点


巨大な鎌を振り回すクイーンと戦うメイ

「オ前ヲ殺ス。」

「話し方が少し流暢になりましたね。」

「黙レ、死斬流«一文字»」

横一文字の斬撃を放つ攻撃、以前よりも威力が向上しているようで、魔刃が追撃してきた。

「この技、久しぶりに見ましたね。誰から教えてもらったのですか。」

「コレハ決闘ヲシタ人間ガ使ッテイタ技ダ。」

「決闘という事は、死にましたか。」

「ソウダ。殺シテヤッタ。」

「私の知っている彼なら、最期まで戦っていられて満足したのでしょうね。」

「オ前モ殺シテヤル。死斬流«無間の狭間»少シデモ動ケバ斬リ刻ムゾ!」

「喰い破れ、白銀流«龍の牙»」

無数の斬撃を一太刀で斬り伏せるメイ

「ナ!タッタ一撃ダト!」

「あなたは強くなった。ですが、私に勝ちたいのならまだ足りない。」

「ク、クソ!」

「しかし、感謝していますよ。この世界でその剣術を見ることができるなんて思ってもいませんでしたから。白銀流«刹那»」

クイーンには何が起きたのか分からなかっただろう。

目にもとまらぬ速さで身体が斬り裂かれ、その後万が一にも再生しないようにバラバラに斬り刻まれたことを。

「やはり、あの時に死んだ人間はコチラに来るのでしょうか。」

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