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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
8章 中等部2年生編前編
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260話 足手まとい

王都でメイが奔走している頃、帝国では

「何?部隊が全滅しただと?」

「は、はい。直前に撤退した小隊以外は一切の連絡が取れません。」

男が跪いて報告している。

「無能共が、10人に満たない集団を襲うことすら出来んのか!お前がこの作戦を提案したんだ。どうするつもりだ?」

「どうかもう一度、挽回の機会をお与えください。」

「もう1つの計画はどうなっている。」

もう1人男が跪き、報告する。

「は、順調に進行しているとの事です。」

「そうか、貴様らは現地に行き対応しろ。」

「御意に」

「チャンスをいただけるとは、ありがたき幸せ。」


「足手まとい共が手柄欲しさに来るみたいだよ。」

「は?アイツら人の話聞かねえからいらねえんだけど。」

「頑固すぎて話通じないよね。見てる分には面白いんだけど。」

「ヤツらが来る前に計画をある程度終わらせる。少し前倒しするぞ。」

「分かった。」



メイ視点


「グオオ!」

「邪魔」

グールを聖気を込めた剣で斬ると身体がボロボロと崩れていく。

「分かってはいましたが、これは治せませんね。」

「アアァァ」

「次から次へと…これどこかから死体を持ってきていますね。こうしてはいられません。早く城に行かないと」



城に着くと、門が開け放たれていた。

「ふむ、急いでいたんでしょうね。」

「オオォ」

「中にもグールがいるんですか。危ないですね。」


城の扉を開け、中に入ると、剣を突きつけられた。

「お前、犯人の一味か!要求を伝えに来たんだろう!」

「違いますよ。犯人ではありません。」

「嘘だ!あの霧の中を民間人が歩ける訳ない!」

「いや、そんなこと言われても…」

「メイくん!帰ってきていたのか!」

「辺境伯様、お久しぶりです。」

「閣下、お知り合いなのですか?」

「ああ、私の娘の護衛のメイくんだ。」

「そ、そうでしたか。その、すまなかった。」

兵士は申し訳そうにしつつもホッとした様子だった。

「何があったのか、聞かせてもらえますか。」

「いいよ、と言っても私にも何が何だか分からなくてね。外はどうなっているのか、情報が入ってこない。情報が無ければどうしようもない。少し色々聞きたいから、向こうに行こうか。」

「分かりました。」



辺境伯に連れられて部屋に入ると、王太子がいた。

2人に外の様子を話すことになった。


「外にはグールがウジャウジャいるのかい?」

「はい。恐らく、違う場所からも死体を持ってきていると思います。聞いた話と死人の数が違いすぎますからね。」

「それは誰に聞いたんだい?」

「外の地下室にいたゴロツキ共からですよ。」

「彼らも生きていたのか。良かった。」

「カレンちゃんはどこにいるんだ?」

「王都の外に待機させています。王子も一緒なので問題ありません。」

「親子の感動の再会はもう少し後になりそうだね。」

「兄弟の再会もか。」

「殿下って感動するんですか?」

「かなり酷いこと言ってるね。しかし、首謀者が分からないことにはどうしようもない。このままでは食料が無くなって飢え死にだよ。」

その時、

「殿下!グール共の大群がこちらに向かっています!」

「何?なぜ今なんだ。」

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