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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
8章 中等部2年生編前編
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257話 ヌシ

翌日、出発の準備をしていると、

「さて、変な魔物に襲われる前に移動するとしよう。」

「準備できました。」

「よし、出発するぞ。」



街道を急ぎながら進んでいると、山賊が出てきたが、

「有り金ぜんb…」

「早く行きましょうか。」

「最後まで言わせてあげようよ…」

メイに瞬殺された。


それを何度か繰り返したころ、巨大な魔物が道を塞いだ。

「あの魔物は、他の魔物を従えているのか?」

「ということは領域のヌシか。」

「領域のヌシってなんでしたっけ?」

「領域のヌシは周辺の地域の環境を維持している魔物の事よ。だから、その地域に住んでいる人や魔物は領域のヌシを襲わないの。」

「なるほど、つまり殺さずに追い返せばいいんですね。」

「そういうこと。」

「ちなみに殺すとどうなるんですか?」

「環境が変わるから住んでる動物も変わって、ここに住んでる人が困るわ。」

「それなら殺さない方がいいんですね。とりあえず、突っ込むので援護してください。」

「分かったわ。」

メイが突っ込んでいくと、取り巻きの魔物がメイに襲いかかるが、巨大な斧で叩き潰して強引に道を切り開いていく。

「火魔法«スパークブラインド»」

領域のヌシに目眩しの魔法を使い、その一瞬を利用して、斧の横側で思い切り殴りつける。

「グオオアアァァ!!」

ヌシの悲鳴が響き、思わぬ攻撃にヌシは後ずさる。

メイは魔力を放出し、相手を威圧する。

「これで実力差は分かったはずです。去りなさい。」

「クオォ」

短い鳴き声を残して、ヌシは去っていった。

「ふー、何とかなりましたね。」

「あのヌシ、殴られたところちょっと膨らんでたわよ。痛そう。」

「話の分かるタイプで助かりましたよ。」

「ご苦労。もう少し行ったところで休憩をとろう。特に君は大活躍しているからね。」

「これが仕事ですから。」



休憩しているとメイ達以外の全員が王子に呼ばれた。

「君たちを呼んだのは共有するべき案件だと思ったからだが、何度も出てきた山賊は帝国軍の小隊だったようだ。」

「なぜ帝国軍が?」

「俺を山賊から助け出したと恩を売るつもりか、俺を殺すつもりか、どちらにしろろくなものじゃない。」

「寝込みを襲ってくることもありえますかね?」

「当然、隙があれば踏み込んで来るだろう。」

「まだ半分以上あるのに…」

「それはそうと、本当にあの2人は何者なんでしょうか?」

「ヌシや取り巻きが逃げ出すほどの威圧だもんな。」

「あの力の強さは本当にドワーフなんでしょうか?」

「あれは魔法だ。気付かれないようにしているだけだ。」

「我々が見抜けないとは…」

「あれほどとなると兄上でも制御しきれないだろう。」

「王太子もですか?」

「あの威圧を見ただろう。精鋭であればあるほど、恐怖を植え付けられる。勝ち目が無いとな。まったく兄上はなんてヤツらを送ってきたんだ。」


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