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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
8章 中等部2年生編前編
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254話 旅路

街が見えなくなってからメイが話し始めた。

「都市国家郡までは馬で2週間でしたよね?」

「馬だけだともう少し早く着くんじゃないかしら?」

「それだと2日で到着しそうですね。」

「ん?どういうこと?まさか…」

「ちょっと失礼して」

メイはカレンを抱きかかえ、超スピードで走り出した。


「いやぁぁぁ!」

「大声出すと舌噛みますよ。」

「こ、これ!めちゃくちゃ怖いのよ!」

「魔法で風避けてるんですけどね。」


カレンがぐったりし始めたころ、日が暮れてきたので、メイはそこで野宿をすることにした。

「…あ、あれ?ここどこ?」

「帝国の真ん中辺りですね。日も暮れていましたし、カレンは反応をしなくなっていたので、今日はここで野宿です。周りに結界を張ってあるので、ぶつからないように気をつけてください。」

「はーい。」

「ご飯を食べましょうか。」

「ご飯は何?」

「黒パンと干し肉ですね。黒パンはこのスープにつけて、干し肉は少し炙るといいみたいですね。」

「へー、思ってたほど不味くないわね。」

「そうですね。まだ食べられる味です。」

「まあ、私たちが普段食べてる物とは比べ物にならないけどね。」

「それは比べるものがおかしいと思います。」

「それもそうね。」

「貴族の子弟はこれが不味くて食べられないそうですけど、カレンは大丈夫なんですね。」

「私が駄々をこねてもメイはじゃあ食べなくていいって言うだけだから、不味いとは思ってるのよ?」

「カレン、大人になりましたね。」

「なんでちょっと感激してるのよ。」

「でも、昔からこんな感じだった気もしますね。」

「さっきから何言ってるの?」

「何言ってるんでしょう?」

「…はあ、明日も早いし、早く寝るわよ。おやすみなさい」

「おやすみなさい」



翌朝

「んー、よく寝たー。」

「おはようございます。」

「何持ってるの?」

「野ウサギを見つけたので、狩ってきました。朝ごはんにしましょう。」

「うん。」



ウサギを解体して、焚き火で焼くと、香ばしい匂いが広がった。

「美味しそうね。」

「シンプルに塩で味付けしましょう。」

「いただきます。うん、すっごく美味しいわ!」

「昨日の干し肉食べた後だとさらに美味しく感じますね。」

「あの保存食食べられなくなっちゃうわよ。」

「時間があれば狩りをするのもいいですね。」

「メイに負担にならないならそれでいいけど、大丈夫なの?」

「大丈夫ですよ。では、出発しましょうか。」

「またあれをするの?」

「当然です。行きますよ!」

「これが1番ツラい…」




「ふう、着きましたね。」

「うぷ…そうね。今日は宿を借りてゆっくり休みましょう。身体も洗いたいし。」

「そうですね。」

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