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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
8章 中等部2年生編前編
260/502

季節SS正月編&本編閑話

季節SSと本編を兼ねた話です。

時系列的には7.5章の頃になります

「あけましておめでとう。今年もよろしくね。」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。1年はあっという間でしたね。」

「そうね。色々あったけど、あっという間だったわね。」

「こんなに忙しかったのは…結構ありますね。辺境伯様に働かせれてますからね。護衛だけという話はどうなったのか。」

「頼まれたら断らないメイも悪いわよ。メイは私の護衛なのに。」

「え、私怒られてます?」

「そうよ。すぐに私をほっぽり出して行っちゃうんだもん。」

「それは危険が無いと判断したからで…」

「ふーん。それで私を1人にするんだ。1人寂しく帰ってるのよ。」

「行き帰りは馬車じゃないですか。」

「それでもダメなの!」

「ワガママ言わないでくださいよ。」

「ブー」

「何話してるんだ?」

「カイトじゃない。メイが私を放り出してどっかに行っちゃうって話よ。」

「あー、カレン様は寂しがってるぞ。最近は帰ってこない日もあるから余計にな。」

「私にも色々あるんですよ。」

「次どこか行く時は私も連れてってよ。」

「えっ、それは危険ですから。ダメです。」

「ヤダ」

「ヤダじゃないですよ。言うこと聞いてください。」

「フン」

「カレン」

「メイなんて知らないもん」

「嬢ちゃん、ちょっとこっちに」

「なんですか?」



「言うこと聞いてやるのもいっそいいんじゃないかと思ってな。」

「仕事を見られることになりますが。」

「カレン様は次期当主だ。遅かれ早かれ知ることになる。」

「まだ幼すぎます。」

「そんなに見られたくないなら、嬢ちゃんが何とかしろ。俺らを使ってもいいから。今みたいになってる方が困る。」

「……分かりました。ちゃんと協力してもらいますからね。」

「当然だ。」



「カレン」

「フン」

「本当についてきたいんですか?」

「そうよ。」

「仕方ありません。次だけです。それでいいですか?」

「ホントに!?ヤッタ!」

「私の指示に従うこと、分かりましたね。」

「分かってるわ。私はメイが何をやっているのか、知らないといけないと思ってたの。」

「…そうですか。あまり楽しいことでは無いので、期待はしないようにしてください。」

「そんなこと分かってるわよ。メイが見せてくれない時点で、そういう事なんだって理解してる。でも、それでも知らないといけないと思ってるわ。」

「そうですか。私の杞憂だったようですね。」

「何が?」

「いえ、こちらの話です。」

「いやー、よかったよかった。新年早々ケンカにならなくて、安心したぜ。」

「うるさいですよ。他人事みたいな顔をして。」

「だって他人事だし。」

「私に協力すると言ったのだから、当事者ですよ。」

「…マジか、俺バカなこと言ったな。嬢ちゃんにそんなこと言ったらこき使われることくらい分かってたのに。」


新年早々後悔することになったカイトだった。

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