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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
8章 中等部2年生編前編
251/502

235話 改造

殿下と契約を結んだが、特に変わることは無い。

あの後、細々とした条件なんかも決めたのだが、元から結んでいる契約を優先することになった。

まあ、殿下の方も色々あるのだろう。

私の場合は辺境伯、聖神、殿下の順番だったりする。

こうしてみると私の交友?関係って偏ってるな。

権力者ばかりだ。1名…1柱人間じゃないのが混じってるし。


「メイちゃん、どうしたの?ボーッとしてるね。」

「いえ、私の知り合いって変な人が多いなと思い返していただけです。」

「それ私も入ってる?」

「はい。」

「なんで!?」

「アリュールは色々特殊ですからね。普通ではありませんし。」

「これは褒められてるの?それとも(けな)してるの?」

「貶してます。」

「ダメじゃん!!」

「嘘ですよ。別に褒めたり貶したりしている訳では無いですよ。」

「まったく、久しぶりに研究室に行くって言うのに、これだもんな。」

「アリュールがいますし、今日はナナの改造が出来そうですね。」

「何を改造するつもりなの?」

「以前得た戦闘データにより、近接戦能力の向上と、武器を内蔵してみようかと。」

「何しようとしてるの!?」

「とりあえず武器は無難にメイスですかね?」

「そういうこと言ってるんじゃないんだよなぁ。」

「盾も内蔵しておきますか?」

「うん、私の言うこと1ミリも理解してないことが分かったよ。」

「ナナも役に立てるなら良いと言っていたのですが。」

「先生はなんて言ってるの?」

「それで助手が出来なくなったらどうするんだって、言ってましたね。」

「先生…そこじゃない、そこじゃないんだよ。」

「カレンはカッコイイと言ってたんですが。」

「カレンちゃーん!?私に味方はいないの!?」

「さっきから何叫んでるんですか。」

「もう、何でもない。」



研究室に到着し、ドアを開ける。

「失礼します。」

「あ、マスター。お久しぶりデス。」

「久しぶりですね。」

「今日こそワタシの強化を!」

「あ、本人が望んでるんだね。マスターに言われたからとかじゃなくて…」

「ダメに決まっているだろう!もしそれで力加減を間違えたらどうするんだ!僕の研究室がめちゃくちゃになってしまう。ナナ以外のドールで試すべきだ!」

「現在稼働しているドールはナナだけなので、他のドールという選択肢は存在しません。いい加減諦めてください。」

「イヤに決まってるだろ!?」

「ナナだって強化を望んでいますよ。」

「ご主人様、ダメなのデスカ?」

「ぐぬぬ、ダ、ダメだ!」

「縛ってしまいましょう。」

「ちょ!待て!アアァァ」

「すごい強引だね。」

縄でグルグル巻にされたニコラスを横目にメイは改造を施す。



「ふー、これで完成ですね。ナナ、故障はありませんか?」

「ハイ、不具合などは発見出来ませんでシタ。」

「まずは、力加減を先に解決しましょう。戦闘データは後日ということで。」

「分かりまシタ。」

コップや実験器具を持たせてみたが、少し力が入っているだけでそこまでの問題は無かった。

「この程度なら、学習していくだけで解決しそうですね。」

「上手くいってホントに良かったよ。」

「これで強くなったの?」

「今回は戦闘データを入力しただけなので、そこまで変わってはいません。完全に定着した訳では無いので、すぐに強くなることもありません。」

「じゃあ、強くなるための前段階的な感じなんだね。」

「そうです。」

「これでもっと役に立てマスネ。」

「健気すぎるよ。」

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