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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
2章 陰謀の王都
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22話 褒美

号令がかかった瞬間私は最も油断している最後方の騎士に襲いかかった。

「ひっ!」

情けない悲鳴をあげた騎士は苦し紛れに剣を振るったが私はそれを難なく避け、最大限手加減した魔技«ショット»を放ち昏倒させた。

その騎士が倒れるより早く近くにいた騎士が剣を振るった。

「いい太刀筋ですが、遅い。」

そう言った私は騎士の顔面を殴りつけ、背後で振りかぶっていた騎士に言霊を放った。

「痺れろ。」

それだけで騎士は痺れて動くことが出来なくなった。

「はぁああ!」

騎士団長が鋭い剣撃を放った。私はそれを受け流し、腹に回し蹴りを放った。

「グアア!」

フルプレートメイルが凹み、騎士団長は立てなくなったようだった。

「無属性魔法«魔力弾(マジックボール)»」

「「うわあああ!」」

私が放った魔法で騎士たちは吹き飛ばされ、地に伏した。

「ふぅ、これで終わりですか?」

「まだだ!」

彼は剣を杖にし、立つだけで精一杯という様子だった。

「止めておいた方が良いと思います。私、結構本気で蹴ったんですよ?」

「騎士団が子供に負ける訳にはいかない!黒装!」

「!!」

騎士団長の鎧が黒くなり、騎士団長自身から放たれる気配も別人のように強くなった。

「第2ラウンドだ!」

「魂を売りましたね。良いでしょう。私が目を覚まさせてあげます。かかって来なさい。」

「はぁああ!」

「フッ!」

ガギン!

「俺は負ける訳にはいかないのだ!」

「我流剣術『斬鉄』」

スパン

「何…?」

「感謝してください。その程度で済んでいた幸運に。」

私が斬ったのは彼の剣と彼の心に巣食っていた闇だ。

「これで証明できたでしょうか?」

「うむ、見事だ。そなたの炎龍を倒したという証言、信じるに値する。」

王様にそう言われたことで私は一安心だと胸を撫で下ろした。


ドレスに着替えた私は謁見の間にいた。

「して、そなたの名は?」

「メイでございます。」

「皆の者聞くが良い、このメイがこの国を救ったのだ。よって褒美を与えることとする。」

「メイよ、褒美は何が良い?選ばせてやろう。」

試されている。ここで土地や爵位を欲しがるとダメなのだろう。まぁ、くれると言われてもいらないけど。

「魔石を、純度の高い魔石が欲しいです。」

「魔石か、良かろう。宝物庫に純度の高い魔石はいくつもある、好きなだけ持っいくが良い。」

「ありがたき幸せ。」

「さて、これで此度は解散だ。」

そうして解散した後、宝物庫に連れてこられた。


おお!こんなに純度の高い魔石がこんなにあるとは。

どれがいいかな?あ、この無属性の魔石、この中でも一番純度が高い魔石だ。これを貰うことにしよう。

たくさんのありすぎても管理に困るしね。

「これをください。」

「一つだけで良いのですか?」

私を連れて来たメイドさんに聞かれた。

「はい。一つあれば事足りますから。」

「承知致しました。」


その後連れて来られたのは庭だった。

何で?

黒装・・・生命力を代償に全ての能力を強化する。

並の魔力強化では足元にも及ばない。使いすぎると死亡する。


我流剣術『斬鉄』・・・硬ければ硬い程よく斬れるようになる。技の名前は、鉄であっても紙のように斬れることから着いた。

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