224話 なんでこんなことしてるんだっけ?
ゲームしてたら1時半になってました。逆に1時間もかからずに1話作れるのってすごくね?(嘘です、全然すごくないです。ごめんなさい)
『今日こそは、魔族の企みを暴くぞ!』
「なんでそんなに張り切ってるんですか。働くのは私なのに。」
『テンション低いぞー、やる気あげてこうー!』
「鬱陶しい以前に、何かあったんですか?悩みなら相談のりますよ?」
『すごい気を使われた…いや、別に何も無いぞ。ソナタこそいつもよりテンション低いぞ、低血圧か?』
「なんでしょうね?今日はやる気が出ないんですよ。元々無いやる気がさらに減っていく。」
『おい!いつもやる気無かったのか!』
「はっきり言ってめんどくさいし、時間かかるし、報酬は無いし、私なんでこんなことしてるんだろ?」
『自問自答するでない。ソナタが約束は守ると言ったからじゃろ!』
「そう言えばそうでしたね。仕方ない、行きますか。」
『レッツゴーじゃ!』
海の中にドボンと水しぶきを上げながら入る。
『ソナタ魔法使わんのか?全身びしょ濡れではないか。』
「ガボ、ガボガボ、ガボボ」
『ええい、何を言ってるのか分からんわ!テレパシーを使えテレパシーを、ソナタ使えるじゃろうが。』
『下手に魔法を使うと感知されるかもしれないじゃないですか。』
『最初から使えよ。』
『テヘペロ(ノ≧ڡ≦)☆』
『無性に殴りたくなってきたぞ。』
『冗談はともかく、魔族の反応はありませんね。もっと沖の方でしょうか?』
『海と言っても広いからのう、見つけるのはずいぶんと骨が折れそうじゃて。』
『手を増やしましょうか。』
そう言うと、メイは1度海面まで上がり、ドールズを4体取り出した。
カルーディアの街は南に海が面しているため、ドールズを西、東、南西、南東の4方向に向かわせた。
『ソナタはどうするんじゃ?』
『当然、南に行きます。』
『ちなみになんじゃが、なぜ1度海面まで上がったのじゃ?』
『ドールズを出したゲートは研究室に繋がっているからです。研究室に大量の海水を入れるわけには行かないでしょう。』
『なるほど、これで見つかればいいんじゃがのう。』
『どうでしょうね。私が見つけた時は見つかった時ですからね。』
『反応がありました。ここから東に約10km、街にかなり近いですね。』
『倒しに行くのか?』
『当然です、ドールも攻撃を受けているようですから、回収しに行かないと。』
反応があったポイントに向かうと、大小様々な大きさの魔物がドールを攻撃していた。
『魔法が使えないドールに海の中は相性が悪いですね。』
ドールを操作し、研究室に送り返した後、
雷魔法«雷龍の吐息»
雷魔法で敵を一掃する。
周囲は感電した魔物ばかりで、魔族の姿は無かった。
感電し、気絶した魔物にトドメをさした後、陸に上がり服を乾かしていた。
「魔族がいませんでしたね。あの群れは本命ではなかったのでしょうか?」
『他にも魔物がいるということか。』
「はい、あの魔物たちではこの街を破壊しつくすことなど不可能です。囮として最初に攻撃させるつもりではないのでしょうか?」
『海の中に神殿があれば海の中も見れるのじゃが。』
「そのアイデアいただきです。簡単な祭壇を用意して、簡易的な海底神殿を作りましょう。」
『確かに、それなら海の中も監視できるのう。』
「そうと決まれば、材料を買いに行きましょう。」
楽ができるかもと思いながらもそれを表には出さず、意気揚々と街に繰り出すメイであった。