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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7.5章 メイの仕事(仮)
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222話 許せない

カイトの恋愛編今回で終わりです。

恋愛って難しいね。なんて書けばいいのか分からないよ。

とりあえず、長かった〜

「産まれたことを後悔させてやる。」

「ヘッヘッへ、ぶっ殺してやるよ。」

通り魔は予備の鉈を2本取り出した。

「使い慣れてる方が殺しやすいが、テメェごときこれで十分だ。」

「言いたいことはそれだけのようだな。」

ゆらりとカイトの身体が揺れたかと思うと、一瞬で通り魔の目の前に移動した。

「グギャ!」

鉈の峰で手首の骨を砕く。

「刀の峰打ちってのは普通に斬れるらしいんだが、鉈だとどうなるんだろうな。実験に付き合ってくれよ。」

「ヒ、ヒイィ!」

「次はもう片方だ。」

バキッ!と骨が砕ける音が響く。

「ギャアアア!」

「おいおい、両方の手首が砕けただけだろ?まだまだ実験は続くんだぜ?」

「もう、やめて。お願いします。」

「何バカなこと言ってるんだ。お前は被害者にやめろと言われてやめたのか?なぜ自分の言い分だけは聞いてもらえると思っているんだ。」

ゴキリと鈍い音が聞こえる。

肩の骨が砕かれた音だ。

「ギギギギ!」

「毎度毎度、悲鳴が違うの面白いな。次はどんな悲鳴を聞かせてくれる?」

「ああ、もう、やめてください!衛兵に出頭します!だから!」

「関係ねえって言ってんだろうが。」

また、ボキリと骨が砕かれた。

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」

通り魔は何とか逃げようともがく。

「肩よりも先に膝を砕いておくべきだったか。ミスったな。」

「あああ、嫌だ、死にたくない。まだ生きていたい。アガガガガガ!」

「逃げようとしてんじゃねえよ。」

両方の膝を砕かれ、逃げる方法すら失った通り魔は涙を流しながら、震えるしかなかった。

「まあ、いいか。お前の反応にも飽きた。そろそろ死ね。」

カイトが鉈を振り上げた瞬間。

「カイト!何をやっているんですか!」

「ん?嬢ちゃんか。邪魔するなよ。俺はコイツを殺すんだ。」

「やめなさい。この一件は私たちの仕事ではありません。」

「知ったことかよ。」

メイの言葉を無視して鉈を振り下ろそうとした瞬間、

「やめろ…と言ったのが分からないのか?」

強烈な殺気とともに最後の静止がかけられた。

「なんでだ。どうしてとめる!」

「私たちは先日のスタンピードで顔を見られています。これ以上、騒ぎを大きくしないでください。どうせソイツはもう死にます。放っておきなさい。」

「チッ、分かった。…マリアさんは助かりそうか?」

「最初に傷口を塞いだのはいい判断です。これ以上血を流していたら、死んでいました。」

「そうか、よかった。」

「早く帰りましょう。」

「ああ、そうだな。」




その後、マリアが目を覚ましたのは、数日後でいくらかの記憶の混濁が見られたが、それ以外は後遺症も無く、完治した。

「マリアさん、起きてるか?」

「あ、カイトさん。どうしたんですか?」

「この前の返事をしに来た。…ごめん、やっぱりマリアさんと付き合うことはできない。俺たちの事情に巻き込むことはできないから。」

「そう、ですか。覚悟はしてました。そう言われるんじゃないかって。でも…」

「お見舞いにはまた来る。今日は帰らせてもらう。」


カイトが部屋を出たあと、部屋からすすり泣くような声が聞こえたが、誰も聞いていないフリをした。



「告白ってさ。想いをぶつける訳だろ?それってする方もエネルギーを使うけど、される方もエネルギーを使うんだなって思ったよ。」

「恋愛は難しいですよ。力で解決できる戦いの方がどれほど簡単なことか。」

「したこともねえくせに語ってんじゃねえよ。」

「マウントですか。コレだから器の小さい男は。」

「うるせえよ!」

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