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前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる  作者: マーベ
7.5章 メイの仕事(仮)
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217話 人生を変える出会い

今日はヒスイルを預かる最後の日だ。

「今日の夜に迎えに来るのよね?」

「向こうの予定に変わりが無ければそのはずです。」

「昨日まで忙しくて遊べなかったし、今日は私と遊びましょうね。」

「うん、お姉ちゃんと遊べて嬉しい。」

「ああ〜、可愛いわね〜。」

「何をしますか?」

「ボールで遊びたいな。」

「じゃあ、庭に行きましょう。」




3人で遊んでいると、

「なあ、メイ…さん。昨日俺を襲ったヤツらってさ。」

「殺しました。護衛対象を護ることが最優先なので。」

「そっか、そうだよな。俺は…」

「あなたが責任を感じる必要はありません。それが私や彼らの仕事だっただけのことです。」

「俺のことは仕事で相手をしているだけか?」

「はい。ヒスイル、あなたは私のような契約で動く人間だけでなく、人との繋がりを大切にしている人を見つけなさい。」

「そうなんだ。」

「もう、何話してるのよ。顔が暗いわよ。ちょっと休憩しましょ。」




日が暮れて少し経った時、

「迎えに来ましたね。送ってきます。行きますよ。」

「う、うん。」

「私も行こうかな。」

「向こうと話をするので、外してもらえると助かるんですが。」

「えー、しょうがないな〜。」



外に出ると、男が1人駆け寄ってきた。

「坊ちゃん!襲われたって聞いて心配で心配で…」

「マーガス、大丈夫だ。このメイに助けてもらったから。」

「アンタが坊ちゃんの世話をしてくれたのか。助かったよ。今回はどうなるか分からなかったから。…それじゃあ帰りましょうか。」

背を向け、歩き出したヒスイルに声をかける。

「ヒスイル。もし、あなたが裏稼業なんてしたくないと思ったのなら、私のところに来なさい。出世払いで手助けしてあげますよ。」

「ハハ、それいいな。でも、そんな事はできない。俺はアンタに借りがある。その借りを返す前にもう一つ借りを作るなんて、俺の信念に反する。俺は覚悟を決めた。この世界で強くなってアンタに借りを返す。待ってろよ。」

「気長に待つとしますよ。」





「坊ちゃん。変わりましたね。見違えた。」

「最初は悩んでいたけど、今のままの俺じゃダメだって思って、変わろうと思ったんだ。」

「いい出会いは人生を変えてくれる。俺にとってのボスだったように、坊ちゃんはあの人だったんですね。」

「そうだと、いいな。」

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